2006年03月23日

ボランティアから猫を譲り受けるという事は。。。

のっけから少々頭にきているいよだです。
いや、哀しい気持ちの方が強いかな。。。𕾮
ボランティアから猫を譲り受けるという事は、少なからずボランティアに参加する事だと考えているのですが、その意義を今一度確認して頂きたいと思う様な出来事がありました。

𕾘昨日飛鳥師匠からのメールで、開運姉妹のタマちゃんが妊娠して産ませるつもりのようだとブログにあった、と。

00649.jpg
 
こちらがフクちゃん。

00650.jpg

こちらはタマちゃん。黒猫ロデム君と3匹で月ママと一緒に保護されました。

タマちゃんがお家から脱走したのは皆さん記憶に新しいと思います。
1月28日のこのブログに里親さんがコメントしてて、「なんとなく帰ってこない予感がします」などとなんだかしっかり探しに行ってない様な危機感のなさに、ちゃこちゃんが叱咤激励コメント入れて、その後里親さんがちゃんと探しに行って無事帰って来たと報告コメントもありました。

この脱走劇の時期のタマちゃんはもう6ヶ月を迎えるところです。
里親さんは帰って来た女の子を病院に連れて行く事もせず、そのままに。
その結果の妊娠騒ぎです。
譲渡誓約書にのっとって、避妊手術の時期を見極めればこんな間違いはおこりません。
不注意で脱走してしまったなら、その脱走期間中に妊娠したかも、とか他の猫から感染症移されたかも、と言った心配事はその子を大事に思っていれば当然気付く事なのです。
おまけにその後のブログでもその点には何も触れず、いきなり一ヶ月半も経ってから「妊娠してたみたいや、可哀想やから産ませてあげよう」exclamation&question開いた口が塞がりません。

00652.jpg

おおた師匠からは里親さんに少し押さえた優しいメールが送られましたが、数時間待っても返事はなく、いよだが電話を掛けました。ええ、そらもう怒りの電話ですダッシュ(走り出すさま)

私たちボランティアが保護した猫達は、必ず、一代限りの生を全うして欲しいと思っています。
外の子達を保護してその子が妊娠していた場合も、涙を飲んで堕胎避妊しています。
そうして行かないと、いつまでたっても現状の侭、又はもっと状況が悪くなっていくばかりです。「折角授かった命が可哀想」というのは私たちからすれば目の前の事しか見ていない、凄く狭い範囲での偽善的な優しさでしかありません。

産まれてくる仔は3~5匹、その子達全ての世話をするのはとても大変なことですし、里子に出すのもきちんとしたお相手を見つける苦労は相当な労力を伴います。
それとも産まれた仔全てをお家に置いておかれる覚悟でしょうか?半年したらその子達の避妊去勢も必要になってくる。。。金銭的にもとても大変なのは目に見えてます。もしその子達がまた妊娠して「折角授かった命が可哀想」となったら同じ事が繰り返されます。

ネット上の里親募集掲示板では、避妊を怠った為に家猫が産んだ仔は掲載不可とされている所が大変多く、ネットを使っての里親募集はとても難しいでしょう。
友人知人に里子に出せるとしても、親猫から引き離せる迄の1~3ヶ月、手のかかる子猫の世話ができるのでしょうか?親猫がいれば安心なんて簡単なものではありません。トイレの躾や離乳食等、赤ちゃん猫に教える事は沢山ですし、トイレの躾が出来ていない様な猫は里親さん側でも敬遠したがるので、いくら可愛い赤ちゃん猫でも里子に出すのは難しくなるでしょう。

また外で他の猫と接触したという事は、何らかの感染症を移された可能性もあるのです。
猫エイズや猫白血病に関しては、皆さんも良くご存知でしょう。外猫達はその厳しい生活からいろんなマイナスの可能性を持っているし、外を自由に歩いてる家猫が接触の相手だったとしたら、現在の都市部でそんな非常識な飼い方をしている飼い主の元にいるその猫さんの健康が一体どれだけ保証されているものか、推して知るべしです。
猫の幼稚園の卒園生は、血液検査をしている仔がほとんどですが、こうした里親さんの不注意から何か病気を患ってしまうかもしれないんです。

00651.jpg

電話の後、おおた師匠と一緒に里親さんの元に伺いました。
「あなたは飼育者として不適切な飼い方を為さるから、誓約書に基づいて二匹をこちらに返して頂きます」とかなり強硬な申し出をしました。さすがに里親さんも事の重大さを理解したようで、堕胎避妊の費用は自分で持ちますとのこと。反省もしているし意識も変えると仰るし、優しいおおた師匠と大将の取りなしもあり、「では今回はこちらで病院を手配して術後の経過をみてお迎えに来てもらいましょう」ってことになりました。
でもね、今回はグズグズしてる暇がないとこ迄切羽詰まってるから、こうして私たちが動きましたが、本当は自分でタマちゃんフクちゃんを病院に連れて行って、自分の口から獣医師に堕胎避妊してやって欲しいと伝えて欲しかったんです。飼い主としての責任を取るって事は自分の可愛い愛猫さんに対して、そうした辛い決断を下す事でもあるはずだからです。だって元は里親さんご自身の不注意、不適切な飼育方法、健康管理の甘さが招いた結果なんですから。それらの責をタマちゃんのお腹の中の仔が背負っているんだって事をしっかりと認識して欲しいと思います。

妊娠した猫の堕胎と避妊に関しては、反対意見もあることでしょう。
誰だってこんな事したくはありません。
ですがいよだもおおたもこの件に関しては信念を持って決断しています。だからご意見も議論も一切無用に願います。
そらね~、自分の可愛い愛猫さんの子猫を見たいと思う気持ちもありますよ~。いよだにもおおたさんにもね。でもそれは我侭です、絶対にexclamation
もう既に産まれている仔は一生幸せに暮らせるようにお家を探していこう、でもまだお腹の中に居るのなら、ごめんねって心の中で泣きながら決断しています。
ここで不幸な猫の連鎖を食い止めなければ、「産まれただけでも不幸な猫は、少しでも早く楽にしてやらないといけない」などと、狂信めいた自己中心的な考えで安楽死を進める輩がもっとはびこったり、虐待にあう猫が増えたりするばかりです。

皆さん、コレから季節が良くなって、窓を開ける機会も多い事でしょう。
今一度脱走対策しっかり確認してくださいね。
そして何よりも、避妊と去勢を徹底して下さい。
男の子なら生後半年~八ヶ月、女の子なら生後半年になればその時期なんです。

タマちゃんとフクちゃんは、明日病院に行ってきます。今身重のタマちゃんはケージで、フクちゃんはいよだの膝の上で微睡んでいます。でもフクちゃん発情の気配。。。ふうう~(^^;

00653.jpg

かけす君も明日去勢です。フクちゃんが発情っぽいし、間違いがあってはいけないので、かけす君もケージで過しています。あ~忙しい忙しいダッシュ(走り出すさま)
posted by いよだとばん&むう at 23:59| Comment(28) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする