続きです。。。
月曜に、これ以上掛かるようなら奥の手で~と思いつつ連絡を取ると、丁度強制退去の手続きが決まった所だとか
31日にも執行だそうです。
話はトントン拍子に纏まり、早速その晩に救出に向かうことになりました。
T先生も6時廻れば一緒に動いて下さるし、夕方の打合せが終り次第I病院に向かうことにします。
仕事の段取りし乍らレスキューに持って行く荷物を用意。
生存確認は1匹の猫さんだけ。でももしかするともっといるかも。。。いて欲しい。。。
非常に不衛生な状態になっているだろう場所ですから、多くの動物達に関わる先生も家に保護猫抱える私も、感染症対策をしっかりしなくちゃ!と、ビニール製のレインコートとズボンと手袋とマスクを用意。消毒液もたっぷり。捕獲用に洗濯ネットと分厚いなべ掴み。
連れて帰る為のキャリーも二重に防備して、ご飯も持って。。。でもこのご飯、玄関に忘れて来た。。。
仕事で会ってたmiemamaさんが出発前に差し入れてくれました
miemamaありがとうです(^-^)
病院に着くとT先生も大慌てで用意中。ワクチンや血液検査等その場で出来る様にと保冷剤と一緒にパックに詰めて下さってます。
怖がって捕まえられないかもしれないので、捕獲機も用意。
一路空港線を大阪市内へとひた走ります。
約束の時間に少し遅れて現地に到着。
管理会社から二人の男性が立会いに来て下さってました。
残業させてごめんね~~
ドアの前には何枚かの張り紙。黒猫を保護したメラニーさんや管理会社さんからのメッセージです。
部屋の主はやはり帰ってないんですね。。。
ドアの前に近づくと、何とも言えない異臭がします。ドアは閉まってるんですけどね
それでも漂ってくるんです。中の異常さが感じ取られます。
と同時に、必至で鳴き叫ぶ猫の声。
どうやら、玄関ドアのポスト口からも餌を差し入れてもらってた様子。
玄関で人の気配や話声が聞こえたので,必死に鳴いて存在をアピールしています
先日部屋に入ったMさんはやはり一匹の猫しか見ていないとのこと。
先ずは玄関を開けた途端飛び出した猫が逃げてしまわない様に、非常階段に通じるドアを閉めて貰い、エレベーターホールへのドアは防火戸なので勝手に開閉出来ないので、人に立って貰うことにしました。
マンション全体がオートロックなので建物からは逃げ出しにくいのがラッキーでした。
T先生と二人、簡易防護服で武装してからドアを開けて貰います。
直ぐにちゃとらさんが勢い良く鳴いて顔を出し、知らない私達に驚いてすぐ奥に引っ込みました。どうやら元気はある様です。
miemamaさん差し入れのご飯を出すと、その匂いで居ても立っても居られないらしく、細く開けたドアの隙間から顔を出して食べようとします。
キャリーに誘導するけど、今一歩で上手く入らない。
急いで捕獲機にご飯をセットし、再度チャレンジ。
目の色替えてご飯に向かって行く猫さん。お腹空いて空いて仕方ないんやね
程なく捕獲機に入った茶とらちゃん。
最初びっくりして慌ててたけど、ついでにおしっこ漏れちゃったけど(^^;それよりやっぱりご飯食べる方が先決でして
とにかく一生懸命食べてます
少しお腹が落ちつく迄食べて貰って、その間に部屋に入ることにしました。
が、、、
直ぐに諦めました。
玄関入った所には多分ダックスと思われる遺体。ぐちゃぐちゃの室内。。。
もう他の仔も生きては居ないでしょう。。。
亡くなった仔達の冥福を心より祈ります。
今度生まれ変わってくる時は、もうお腹空かせて辛い思いせず済むといいね。
管理会社の方と名刺を交換し、今後は健康診断を済ませて里親募集する旨伝えて、現地を引き上げました。
車の中でもまだご飯欲しいと鳴く茶とらちゃん(^^;
病院に戻ってもまだ食べる~と。
落ちつくまで先生がゆっくりウェットを与えて下さいました。
レボリューションして採血を,と思ったらいやがるいやがる
でも抱っこも出来るし、やはり室内で可愛がって貰っていたことに間違いはない様。
そうこうするうち、お隣に住むメラニーさんと連絡がつきました。
どうやらこの仔の名前はギズモちゃん。
生後半年程でしょうか,ちょっと寄り目が可愛い女の子です。
健康状態は良好で、血液検査もどちらも陰性。
木曜には避妊手術して猫の幼稚園にやってくる予定です。
あの状態から二匹が助け出されたことは喜ばしいことなのでしょう。
でも、もっと助け出すこともできたはず。
部屋の住人が夜逃げしたのか事件や事故に巻き込まれて帰って来ていないのかは全く判りません。
でも水が出しっぱなしだったという話もあるので帰って来ないって確信して出て行ったのかもしれません。
いくら水があっても餌も無く逃げ場所もない所に生き物を閉じ込めていくとどうなるか。。。誰だって判りますよね。
飢えて餓死させる位なら、いっそ表に出してやる方が良かったのかも
と感じます。
もしも事件事故に巻き込まれて帰って来れないのなら。。。
その所為で犬や猫達迄もがこうして犠牲になるのなら、こんな哀しいことはありません。
今回の管理会社さんによると、こうして動物達を置いたまま立ち去るケースや帰って来ないケースは年間数件ある様です。
その度に社員さんが飼い主として迎え入れたり、ご近所に迎えて貰ったり,苦労されてるそうです。
それでもココ迄最悪のケースは。。。
今後はこれを反面教師にして、動物を飼育している契約者さんの事はもっと注意すると仰って下さいました。
犠牲になった仔達の命が次の犠牲を食い止める力になってくれれば、少しは報われるでしょうか。。。
私は一人暮しです。
私が部屋に帰らなければ、うちにいる番頭&専務初め園児達は飢えてしまいます。
なので、私の部屋のカギは数人の友人に渡してあります。
今迄恋人にも部屋のカギなんて渡したことありませんが、猫達のことを思えば幾重にも保険をかけておきたい所です。
財布の中には身分証明になるものと、ドナー意思表示カードがありますが、そこにはメモで部屋に猫がいるので、もしも私になにかあったらココに連絡して猫達の世話をお願いして欲しいと記しています。
なによりも、管理員さんや同じマンションのお隣さんと出来るだけ親密にしています。
仕事が忙しければ部屋に籠りっきりになるのですが、本当になにかあった場合には、きっとご近所もおかしいと気付いてくれるでしょう。
どうかお願いです、同じ一人暮しで生き物と同居されている方達には今一度、周りのサポート体制を確認して下さい。
いざという時駆けつけてくれる友人を必ず確保しておいて下さい。
一瞬先は見えません。
どんなことが起こるか予測不可能です。
でも大げさでなくてもお友達の協力があれば、きっと切り抜けられるはず。
どうか今回の様な最悪の状況がもう起きません様に。。。
そうそう、最初に保護された黒猫さんですが、23日にたまたま病院に退職の挨拶に来られた、その日迄お隣にお勤めされてた方の所に迎えて頂いて、ご家族に大事にして貰っているそうです
とても甘えたの可愛い子で,毎晩子供さんと一緒に寝てるんですって
きっとギズモちゃんも甘えたさんやろうね~
早う新しいお家探そうな~