2007年01月30日

初めてのレスキュー2

続きです。。。

月曜に、これ以上掛かるようなら奥の手で~と思いつつ連絡を取ると、丁度強制退去の手続きが決まった所だとかexclamation
31日にも執行だそうです。

話はトントン拍子に纏まり、早速その晩に救出に向かうことになりました。
T先生も6時廻れば一緒に動いて下さるし、夕方の打合せが終り次第I病院に向かうことにします。

仕事の段取りし乍らレスキューに持って行く荷物を用意。
生存確認は1匹の猫さんだけ。でももしかするともっといるかも。。。いて欲しい。。。

非常に不衛生な状態になっているだろう場所ですから、多くの動物達に関わる先生も家に保護猫抱える私も、感染症対策をしっかりしなくちゃ!と、ビニール製のレインコートとズボンと手袋とマスクを用意。消毒液もたっぷり。捕獲用に洗濯ネットと分厚いなべ掴み。
連れて帰る為のキャリーも二重に防備して、ご飯も持って。。。でもこのご飯、玄関に忘れて来た。。。𕾶
仕事で会ってたmiemamaさんが出発前に差し入れてくれました𕾯
miemamaありがとうです(^-^)

病院に着くとT先生も大慌てで用意中。ワクチンや血液検査等その場で出来る様にと保冷剤と一緒にパックに詰めて下さってます。
怖がって捕まえられないかもしれないので、捕獲機も用意。
一路空港線を大阪市内へとひた走ります。

約束の時間に少し遅れて現地に到着。
管理会社から二人の男性が立会いに来て下さってました。
残業させてごめんね~~あせあせ(飛び散る汗)

ドアの前には何枚かの張り紙。黒猫を保護したメラニーさんや管理会社さんからのメッセージです。
部屋の主はやはり帰ってないんですね。。。
ドアの前に近づくと、何とも言えない異臭がします。ドアは閉まってるんですけどねバッド(下向き矢印)それでも漂ってくるんです。中の異常さが感じ取られます。

と同時に、必至で鳴き叫ぶ猫の声。

どうやら、玄関ドアのポスト口からも餌を差し入れてもらってた様子。
玄関で人の気配や話声が聞こえたので,必死に鳴いて存在をアピールしています𕾶

先日部屋に入ったMさんはやはり一匹の猫しか見ていないとのこと。
先ずは玄関を開けた途端飛び出した猫が逃げてしまわない様に、非常階段に通じるドアを閉めて貰い、エレベーターホールへのドアは防火戸なので勝手に開閉出来ないので、人に立って貰うことにしました。
マンション全体がオートロックなので建物からは逃げ出しにくいのがラッキーでした。

T先生と二人、簡易防護服で武装してからドアを開けて貰います。

直ぐにちゃとらさんが勢い良く鳴いて顔を出し、知らない私達に驚いてすぐ奥に引っ込みました。どうやら元気はある様です。
miemamaさん差し入れのご飯を出すと、その匂いで居ても立っても居られないらしく、細く開けたドアの隙間から顔を出して食べようとします。
キャリーに誘導するけど、今一歩で上手く入らない。
急いで捕獲機にご飯をセットし、再度チャレンジ。
目の色替えてご飯に向かって行く猫さん。お腹空いて空いて仕方ないんやね𕾶

086.jpg

程なく捕獲機に入った茶とらちゃん。
最初びっくりして慌ててたけど、ついでにおしっこ漏れちゃったけど(^^;それよりやっぱりご飯食べる方が先決でしてダッシュ(走り出すさま)
とにかく一生懸命食べてます𕾙

少しお腹が落ちつく迄食べて貰って、その間に部屋に入ることにしました。

が、、、
直ぐに諦めました。

玄関入った所には多分ダックスと思われる遺体。ぐちゃぐちゃの室内。。。
もう他の仔も生きては居ないでしょう。。。

亡くなった仔達の冥福を心より祈ります。
今度生まれ変わってくる時は、もうお腹空かせて辛い思いせず済むといいね。


𕾘管理会社の方と名刺を交換し、今後は健康診断を済ませて里親募集する旨伝えて、現地を引き上げました。

車の中でもまだご飯欲しいと鳴く茶とらちゃん(^^;
病院に戻ってもまだ食べる~と。
落ちつくまで先生がゆっくりウェットを与えて下さいました。
レボリューションして採血を,と思ったらいやがるいやがるバッド(下向き矢印)
でも抱っこも出来るし、やはり室内で可愛がって貰っていたことに間違いはない様。
そうこうするうち、お隣に住むメラニーさんと連絡がつきました。

087.jpg

どうやらこの仔の名前はギズモちゃん。
生後半年程でしょうか,ちょっと寄り目が可愛い女の子です。
健康状態は良好で、血液検査もどちらも陰性。
木曜には避妊手術して猫の幼稚園にやってくる予定です。


𕾘あの状態から二匹が助け出されたことは喜ばしいことなのでしょう。
でも、もっと助け出すこともできたはず。

部屋の住人が夜逃げしたのか事件や事故に巻き込まれて帰って来ていないのかは全く判りません。
でも水が出しっぱなしだったという話もあるので帰って来ないって確信して出て行ったのかもしれません。
いくら水があっても餌も無く逃げ場所もない所に生き物を閉じ込めていくとどうなるか。。。誰だって判りますよね。
飢えて餓死させる位なら、いっそ表に出してやる方が良かったのかもexclamation&questionと感じます。

もしも事件事故に巻き込まれて帰って来れないのなら。。。
その所為で犬や猫達迄もがこうして犠牲になるのなら、こんな哀しいことはありません。

今回の管理会社さんによると、こうして動物達を置いたまま立ち去るケースや帰って来ないケースは年間数件ある様です。
その度に社員さんが飼い主として迎え入れたり、ご近所に迎えて貰ったり,苦労されてるそうです。
それでもココ迄最悪のケースは。。。
今後はこれを反面教師にして、動物を飼育している契約者さんの事はもっと注意すると仰って下さいました。
犠牲になった仔達の命が次の犠牲を食い止める力になってくれれば、少しは報われるでしょうか。。。

𕾘私は一人暮しです。
私が部屋に帰らなければ、うちにいる番頭&専務初め園児達は飢えてしまいます。
なので、私の部屋のカギは数人の友人に渡してあります。
今迄恋人にも部屋のカギなんて渡したことありませんが、猫達のことを思えば幾重にも保険をかけておきたい所です。

財布の中には身分証明になるものと、ドナー意思表示カードがありますが、そこにはメモで部屋に猫がいるので、もしも私になにかあったらココに連絡して猫達の世話をお願いして欲しいと記しています。

なによりも、管理員さんや同じマンションのお隣さんと出来るだけ親密にしています。
仕事が忙しければ部屋に籠りっきりになるのですが、本当になにかあった場合には、きっとご近所もおかしいと気付いてくれるでしょう。

どうかお願いです、同じ一人暮しで生き物と同居されている方達には今一度、周りのサポート体制を確認して下さい。
いざという時駆けつけてくれる友人を必ず確保しておいて下さい。

一瞬先は見えません。
どんなことが起こるか予測不可能です。
でも大げさでなくてもお友達の協力があれば、きっと切り抜けられるはず。
どうか今回の様な最悪の状況がもう起きません様に。。。

𕾘そうそう、最初に保護された黒猫さんですが、23日にたまたま病院に退職の挨拶に来られた、その日迄お隣にお勤めされてた方の所に迎えて頂いて、ご家族に大事にして貰っているそうです𕾷
とても甘えたの可愛い子で,毎晩子供さんと一緒に寝てるんですってるんるん

きっとギズモちゃんも甘えたさんやろうね~𕾹
早う新しいお家探そうな~𕾔


晴れランキング参加中晴れ

アフィリエイト同様、保護猫達の為にポチポチッと宜しくデス(^-^)

banner_04.gif

にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
posted by いよだとばん&むう at 19:38| Comment(22) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初めてのレスキュー1

世間では大型レスキューの話題がまだまだ続いていますが、草の根レベルのでレスキュー問題はあちこちで起こっているんですね。

今回は特に、私を含めて一人暮しで生き物と一緒に生活している方に、知っていて欲しい問題なんです。
少し長くなりますが、是非問題提起させて下さい。

𕾘月曜日、初めてのレスキューに行ってきました。

事の発端は23日に豊中のI動物病院に行ったこと。
ココ暫くおおたファミリーの活動も手伝って下さってる「ねこといっしょ」のmiemamaさんとT先生、それに初めてお目に掛かるアメリカ人女性とが何やら困った表情でお話しされてる最中でした。
私が加わるとすぐT先生が事情を説明しくれました。

今米国人女性メラニーさんが連れて来ているのはマンションベランダにやって来て保護された猫で、隣の部屋から逃げ出して来たそうです。
13日にがりがりに痩せていたこの仔を保護して病院に連れて来て、入院して体力の回復を待って避妊手術したところだとか。

問題はこれだけではなく、その隣の部屋の住人はどうやら長い事帰って来ていない様子。
そしてその部屋ではこの保護された黒猫さん以外にも何匹かの犬猫さんが飼育されていたはずだと言うんです𕾵
この仔だけがベランダテラス窓の換気小窓から逃げ出して来たんだろうとのことでした。

現在部屋からは悪臭が漂い尋常な様子ではないので、他の住人からも管理会社に苦情が入り、一度は管理会社が立ち入ったそうですが、助けてだしてはくれないようだとのこと。
(ただ、これには理由があります。
現在賃貸契約が履行されている状態ならば、その部屋の動産はその契約者の持ち物であって、動物であっても所有者の動産=財産ですから、例え管理会社であってもこの状態では勝手に処分=救出はできません。)

メラニーさんはアニマルレフュージュ関西さんにも相談したそうですが、ARKさんには管理会社が動かなければどうにもならないといわれたそうです。
ARKさんは現在佐賀県の大型レスキューで手一杯やし、この件を手伝うのは無理だったんでしょう。
一応T先生からもARKさんに電話して貰い、私も電話を変わって貰って手順について教えて頂きましたが、やはり管理会社が、ということでした。

管理会社の番号を聞いて電話してみると、受付嬢ではその実態が判らない様子𕾽
でも21日には一旦部屋に入っているとの情報もあるし、その現場を見た方に連絡をお願いして電話を切りました。
警察に相談するにしても、現状が判らないと話し様がないですものね。
ついでにこちらの仕事が建築業界で、多少は不動産関連の知識もあることを伝えておきました。もしかすると何かと話が早いかも~!?と期待して𕾻

ところで、警察への相談事は、こんな場合日中でないとどの警察も受け付けてはくれません。それにmiemamaさんが夕方最寄りの警察と区役所に電話連絡したそうですが、やはり答えは同じ、管理会社が。。。だったそうです。

私の方は別件で警察にお勤めのご主人を持つ仲間に連絡を入れました。
現時点、警察が介入することは不可能です。ですが、管理会社がどこ迄動いてくれるか判らない中で、最善を尽くすにはどうしたら良いか𕾮
お話ししているうちにヒントを貰い、嬉しい成果を得ることが出来ました。
ありがとう~~exclamationMご夫妻𕾯
そちらも保護犬さん達のこと良い結果が出た様で良かったですね𕾷


𕾘さてさて、次の日に再度管理会社に連絡し、今度は現場には入っていないけれど現地事情の判る方とお話しする事が出来ました。

先ず、現時点ではまだ賃貸契約は履行されていること。
だが家賃未納であること。
生き物が閉じ込められてることは判っているので、お水と餌を差し入れしていること。
これらの事情が判りました。

つまり、管理会社は助け出さないのではなく、賃貸契約が活きている以上助けたくても出来ずにいる訳です。

でも待ってexclamation家賃の未納が何ヶ月かあれば、家主側は強制退去を執行出来るはず。なのでどの位家賃不払いがあるのか尋ねてみましたが、これは個人情報なので駄目でした𕾵あせあせ(飛び散る汗)
でも事の真意は伝わった様で、今回の物件では個人の保証人ではなく保証会社を通しているそうなので、早急にそちらと連絡を取り、出来るだけ早い時期に強制退去の手続きを取るということを申し出て下さいました。
こちらからは、管理会社さんが少しだけ手伝って下されば、法に触れずに保護することが可能であることを伝え、もしも強制退去迄時間が掛かるようなら、お互いに立ち会って行動を起こそうと相談しました。
それまでは管理会社の方がお水と餌の差し入れに行って下さるとのこと、心強い限りです𕾷

連絡を待ちつつ週末を迎えました。
お見合い会やお届けでばたばたしていましたが、その間にもmiemamaさんは心配で管理会社に電話されたそうです。でもこういった会社は土日は休みやねんね。。。
miemamaありがとうね~𕾓

長いので、続きます。。。

晴れランキング参加中晴れ

アフィリエイト同様、保護猫達の為にポチポチッと宜しくデス(^-^)

banner_04.gif

にほんブログ村 猫ブログ 猫 ボランティア・保護活動へ
posted by いよだとばん&むう at 18:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする