今日はかえでちゃんの目の切開と、とわ君のエコー検診の予定でした。
でも病院出発直前、心臓発作を起こし、急いで病院に走って治療を試みて貰いましたが、介なく旅立ってしまいました。
とわ君はネズミ捕りに掛かった子猫です。
丁度せいなん君と近い月齢で、でも体重は300g。
その後もなかなか大きくならず、み~ちゃんのお乳禁止でご飯を食べる様になって、やっと体重が増え始めた子猫。
それでも次々入園する子猫達の中で、一際小さい猫さんでした。
一時増えた体重は9月に入って又減り始め、診察で心臓病の疑いがでて投薬治療。
今日エコー検診して今後の事を詳しく決定する事になっていました。
一時期もふ君が肺動脈狭さくの疑い有りと言われていたけれど、二度目の検診で「ハンディなし!家猫さんとして申し分無くやっていける」と、里親探しにも太鼓判を押して貰っていますし、とわ君も身体が小さい乍らも軽度の症状ならお家探しを、重度の症状なら猫の幼稚園でのんびり暮らして貰おうと相談していたんです。
とわ君はおねだり上手な猫さんでした。
私の食べているものに何でも興味を持ち、テーブル近くにやって来て可愛く鳴いて催促します。
決してテーブルのものを奪ったりなんてことはなく、あくまでも可愛くおねだりです
他の猫さんとも仲良しで、特にみ~ちゃんの事は実の母の様に慕っていて、事あるごとにお乳を貰っていました。
人懐こいこで、猫の幼稚園を訪れる皆さんに可愛がって頂きました。
朝、病院に一緒に行く為に来訪してくれたとんちゃんが、寝坊してまだ寝ぼけ眼の私より早く、とわ君の異変に気付いてくれました。
ぐったりと息が荒くなっているとわ君。
でも瞳孔は開いてない、まだ間に合う、まだこの子は闘病らしいことなにもしてない、諦めるには早すぎる!と大急ぎで病院に向かいました。
道中脈が弱くなり覚悟を決めていましたが、病院につくととわ君もうひと頑張りする気になったのか、心拍が戻り、これなら治療出来る!と一縷の望みにかけました。
でも、血管拡張の処置等の後、点滴を入れようとしても入らないんです。
多発性血栓症。
血管の中に点滴の針は入っているのに、液は殆ど流れていきません。
血管に挿した針の先に着いた血液は、すぐ固まってしまいます。
前脚に処置した後後ろ足にも準備して頂きましたが、結果は同じ。
とわ君の心臓ももう限界の様でした。
「ありがとうございました、もうこれ以上は…」と言った途端堪えていたものがこみ上げてきました。
とわ君が逝ってしまったのはその直ぐ後。
まるで私が納得するのを見届ける様に頑張ってくれたとわ君でした。
とても短い猫生だったけれど、美味しいものを一杯食べて、皆に抱っこして貰って、猫同士楽しく遊び、きっと満喫出来ただろうと思います。
ネズミ捕りに掛かって猫の幼稚園にこなければ、お外暮しであっという間に命を落としていただろうと容易に想像出来ます。
猫の幼稚園での4ヶ月は、とわ君にとって楽しいものであったと信じています。
今は、他の子と同じ様に、お花と美味しいものに囲まれて、ベランダに安置されています。
明日午後、お別れしてきます。
すおう君の様な立派なお葬式ではないけれど、猫の幼稚園の子としてお別れしてきます。
猫の幼稚園のコミュのトップ画像は、帽子とスモッグ姿のとわ君です。
願わくば、特別なお家の子として生を全う出来る猫さんがもっと増えます様に…
ここ迄しかしてあげることが出来なくて申し訳ないけれど、他の元気な猫さん達が幸せな家猫さんになれる様これからも頑張るからね、とわ。
すおう君の時と同じ理由から、お花等の優しいお気持ちは、そのお気持ちだけを頂戴させて頂きたいと思います。どうぞご理解宜しくお願い致します。