FIP闘病中だったぽふ君が、10月6日午後亡くなりました。
こんな風に、ご機嫌に過す事が出来た日もあったのですが、日曜から一気に落ちた食欲に、見る見る容態が悪くなる、そんな日々を数日。
木曜日の最期の通院で、入院させるかどうか悩みました。
でもこれ迄に二回入退院を繰り返し、奇跡の様に体調の良い半月を過ごしたぽふ君。
ましてFIPは完治しない病気でもあるし、関係者一同の想いは一致し猫の幼稚園で過す事になりました。
木曜夜、通院から帰り落ち着いた後も決していい状態ではなく、先程別れたばかりのWさんご家族に連絡。
ここ数日が問題だったので、Wさんは一旦宇治に帰り泊まり込む用意をして金曜午後に再度猫の幼稚園に来て下さる段取りになっていたんです。
でもそんな時間無いかもしれない…そんな切羽詰まった状態でしたので、相談すると、始発電車を待って駆けつけて下さる事になりました。
それまでは、酸素室を事務所に持ち込んで、朝迄一緒に過す用意をして、様子をみていました。
三時過ぎ、眼に見えて容態が悪くなり、もしもの場合に備えて胸に抱っこして数時間、もう直ぐ大好きな家族が来てくれるよって声をかけ続けました。
お母さんとWさんが来て下さった時には本当にほっとしたました。
もう、息をしてるのがやっとの状態で、何時心臓が止まってもおかしくないはずなのに、会いたかったお母さん達が来てくれたのがとても嬉しかったのでしょう、ぽふ君はその後も頑張り続けたんです。
金曜の晩、Wさんは猫の幼稚園に泊まり込む段取りでしたが、お家に帰りたい一心で頑張るぽふ君を、夜になって連れて帰る事ができたんです。
もう私達に出来る事は何も無い,そんな状況でした。
後は大好きなお家で,大好きな家族と一緒に過ごして欲しい、そう願って送り出しました。
お父さんの車が走り去るのを見送り乍ら、どうか無事帰宅出来ます様にと願いました。
一時間程して連絡があり、嬉しいお知らせ。
一緒にお家に迎えて貰っていたジャム君もぽふ君の気配に大興奮している様子だし、なによりぽふ君が一番喜んでいたようです。
寝ずの番でついてて下さったWさんによると、朝方自分で起き上がって歩き、お水を飲みにいったそう。
そんな様子を自宅でみる事ができたのを、Wさんはとても喜んでらっしゃいました。
お家に帰ってからの半日あまりの時間が、どれ程貴重であったか…
きっと始めて猫さんと暮らしたWさんご家族の心に、とても大きな影響を与える時間だと思います。
ずっとぽふ君を見守ってきた私達には、ぽふ君の死を嘆くよりも、こうしてお家に帰って家族に看取って貰えた事がとても嬉しかったんです。
本当に良く頑張ったね,ぽふ君。
生あるものは必ず平等に死を迎えます。
愛するものを亡くす哀しみは、例えそれが動物であっても、過ごした時間が短くても、とても深いもの。
私も仲間達も皆、園児や愛猫さんとの別れを経験してきています。
だから尚更、愛猫さんの死と向き合う事の大切さを痛感します。
どうかその後の日々を前向きに過す為にも、しっかりと向き合って頂きたいと願います。
ぽふ君は運命の出会いをしました。
まだちょっと人間不信な様子だったぽふ君が、お見合い会でお互いに一目惚れしたお母さんとそのご家族。
短い時間でしたが、とても深い絆で繋がりました。
一旦は猫の幼稚園に戻ってきたぽふ君が、最期にまたW家のぽふ君として旅立てた事に、深く深く感謝致します。本当にありがとうございました。
ぽふ君、安らかにね。
猫の幼稚園に来てくれてほんまにありがとう。
一緒に過ごせて私も幸せでした。
そしてぽふ君の闘病を一緒に支えてくれた仲間達と、応援してくれた皆さんにもお礼申し上げます。
私一人では出来ない事でした。皆さんと仲間が居たから実現した事ばかりでした。
心から感謝致します。ありがとうございます。