巨大食道症と闘うくるま。
小豆島からやってきた4+3=7ちび〜ずの一匹です。
他の兄弟姉妹達はみな1kg台にまで成長したのに、くるまは未だに600gに足りません。
出来るだけ早期に、高度医療機関での精密検査と確定診断、それに開胸手術をと望んでいる猫の幼稚園です。
ただ、これらの医療には、かなり高額な医療費が必要になります。
現時点では巨大食道症の根本原因が特定出来ず、従って手術費用も全く見当がつかないけれど、同じ巨大食道症の猫さんの実例を聞くと、検査で20万、手術で50万との話も聞かれます。
今すぐにそれだけの費用が掛かる訳ではないけれど、くるまには他の猫さんより費用が掛かる事は必至です。
保護活動において、一匹の猫さんに高額な医療費をつぎ込む事を良しとしない方も多いでしょう。
ですが私と仲間達は、手術に期待しています。
くるまが自分の口から、他の猫さんと同じ様に美味しいご飯を普通に食べる事が出来る様になる可能性があるなら、ぜひ手術したいと願っています。
ですが現実には三十匹を数える園児達を抱え、日常の運営経費のみで精一杯。
くるまの手術にこぎ着けるまでにも、かなりの医療費を覚悟する事になりそうですが、現在の猫の幼稚園の経済状態では10万以上の金額を一気に支払うのはなかなかハードです。
そこで猫の幼稚園チャリティシィップより、くるま基金として、くるまのポストカード販売を始めました。
今のポストカードは私のカメラのデータから作ったものですが、今後デジタル一眼レフで撮影した、ぶぃぶぃあんさんのデータからもポスカを作成する予定です。
今迄にも皆様から沢山の園児達へのご寄付を頂いておりまして、それを思うと心苦しい部分もあるのですが…
どうぞ皆様、くるまの闘病にご賛同頂けましたら、ご協力をお願い致します。
猫の幼稚園チャリティシィップ
2010年07月11日
巨大食道症2
7月6日にくるまのバリウム検査を実施しました。
巨大食道症にはいくつかの原因が考えられます。
その原因によっては、お薬だけで対応する事もできるし、食事の仕方を工夫するだけで良い事もあるし…
でもどうやらくるまのケースは最悪のパターンかもしれません。
バリウム検査で、食道部分がはっきり写っているのが分ります。
途中で一部分、急に細くなっていて、その前後が大きく膨らんでいます。
この狭窄している部分が問題で、幅は2.7ミリ程。
この大きさでは粒が小さいなロイカナのベビー用カリカリさえも通りません。
また狭窄している場所にも多いに問題があります。
心臓に近い部分であることから、狭窄の原因が右大動脈弓遺残の可能性が大きいし、もしかすると、心臓自体になにか問題がある事も考えられます。
右大動脈弓遺残って聞き慣れない言葉ですが、本来胎児の頃にはあっても成長するに従って退化する血管が残ってしまい、食道に絡み付いている状態です。
だから胸を開いて、絡み付いた血管を取り除く手術をすれば、狭窄自体は改善できるでしょう。
ただ、狭窄したが為にその前の部分が大きく変形してしまった食道部分は、もしかすると筋肉が伸びてしまって元に戻らないかもしれません。
そうなると、やはり今後も食事の仕方には注意が必要になります。
でも、ちゃんと食事を取る事は可能な訳ですから、手術に期待したいところです。
ただ、この開胸手術、大変難易度の高い手術で、ベル動物病院さんでは不可能なんです。
大学病院クラスの医療機関でないと対応できない…
と同時に、くるまのケースはもしかすると非常に珍しいかもしれず…
というのも、右大動脈弓遺残で狭窄した場合、食道の前部が巨大化することはあっても、後部はその侭の太さを保っているそうです。
でもくるまのバリウム検査画像をみると、食道後部も結構巨大化している様子。
で、心臓に疾患が隠れているかもしれないと疑う事になる訳です。
大阪には動物の高度医療を行う病院がいくつかありますが、今回のケースをどこの病院で診て貰うか、まだ決まっていません。
ベル動物病院の鈴村副院長が、北大と連絡を取り乍ら、最適と思える病院を探してくれています。
私達はその経過を待ち乍ら、まずはくるまの成長を妨げない様に、しっかり栄養を取らせる事を中心にお世話を続けて行きます。
一般の食事はくるまに与えることができません。
粒の小さなベビー用カリカリでさえも、狭くなった食道を通過することはできないので、結果嘔吐してしまい、それが逆流して肺炎を起こす事を最も恐れています。
実際木曜にもくるまは通院。
軽い肺炎を起こしていたので、抗生剤注射と投薬で事なきを得ました。
後見人を自認するぶぃぶぃあんさんととんちゃんが、二人三脚で日々のくるまの食事を考えてくれています。
最初は猫ミルクで溶かしたウェットを喜んでいたけれど、数日でそれだけでは食べてくれなくなったし、全体的に栄養分が足りなくて、水腹になってしまうのは避けたいし。
でもあまり長い事食道に滞留すると嘔吐の原因になるし、食道に粘り着く様にして残ってしまうと、腐敗してそれがまた他の病気を引き起こしかねないし…
日々思考錯誤を重ね乍ら、なんとか子猫の成長に必要な栄養を採る事が出来る様にと考えています。
まだまだどんな状態になるのか見当も付かない今回の巨大食道症。
でもくるまと一緒にスタッフ皆で頑張りますよ
どうか見守っていてやって下さいね
巨大食道症にはいくつかの原因が考えられます。
その原因によっては、お薬だけで対応する事もできるし、食事の仕方を工夫するだけで良い事もあるし…
でもどうやらくるまのケースは最悪のパターンかもしれません。
バリウム検査で、食道部分がはっきり写っているのが分ります。
途中で一部分、急に細くなっていて、その前後が大きく膨らんでいます。
この狭窄している部分が問題で、幅は2.7ミリ程。
この大きさでは粒が小さいなロイカナのベビー用カリカリさえも通りません。
また狭窄している場所にも多いに問題があります。
心臓に近い部分であることから、狭窄の原因が右大動脈弓遺残の可能性が大きいし、もしかすると、心臓自体になにか問題がある事も考えられます。
右大動脈弓遺残って聞き慣れない言葉ですが、本来胎児の頃にはあっても成長するに従って退化する血管が残ってしまい、食道に絡み付いている状態です。
だから胸を開いて、絡み付いた血管を取り除く手術をすれば、狭窄自体は改善できるでしょう。
ただ、狭窄したが為にその前の部分が大きく変形してしまった食道部分は、もしかすると筋肉が伸びてしまって元に戻らないかもしれません。
そうなると、やはり今後も食事の仕方には注意が必要になります。
でも、ちゃんと食事を取る事は可能な訳ですから、手術に期待したいところです。
ただ、この開胸手術、大変難易度の高い手術で、ベル動物病院さんでは不可能なんです。
大学病院クラスの医療機関でないと対応できない…
と同時に、くるまのケースはもしかすると非常に珍しいかもしれず…
というのも、右大動脈弓遺残で狭窄した場合、食道の前部が巨大化することはあっても、後部はその侭の太さを保っているそうです。
でもくるまのバリウム検査画像をみると、食道後部も結構巨大化している様子。
で、心臓に疾患が隠れているかもしれないと疑う事になる訳です。
大阪には動物の高度医療を行う病院がいくつかありますが、今回のケースをどこの病院で診て貰うか、まだ決まっていません。
ベル動物病院の鈴村副院長が、北大と連絡を取り乍ら、最適と思える病院を探してくれています。
私達はその経過を待ち乍ら、まずはくるまの成長を妨げない様に、しっかり栄養を取らせる事を中心にお世話を続けて行きます。
一般の食事はくるまに与えることができません。
粒の小さなベビー用カリカリでさえも、狭くなった食道を通過することはできないので、結果嘔吐してしまい、それが逆流して肺炎を起こす事を最も恐れています。
実際木曜にもくるまは通院。
軽い肺炎を起こしていたので、抗生剤注射と投薬で事なきを得ました。
後見人を自認するぶぃぶぃあんさんととんちゃんが、二人三脚で日々のくるまの食事を考えてくれています。
最初は猫ミルクで溶かしたウェットを喜んでいたけれど、数日でそれだけでは食べてくれなくなったし、全体的に栄養分が足りなくて、水腹になってしまうのは避けたいし。
でもあまり長い事食道に滞留すると嘔吐の原因になるし、食道に粘り着く様にして残ってしまうと、腐敗してそれがまた他の病気を引き起こしかねないし…
日々思考錯誤を重ね乍ら、なんとか子猫の成長に必要な栄養を採る事が出来る様にと考えています。
まだまだどんな状態になるのか見当も付かない今回の巨大食道症。
でもくるまと一緒にスタッフ皆で頑張りますよ
どうか見守っていてやって下さいね