2013年07月16日

ご報告・その1

活動凍結のお知らせから三週間。
沢山の方にご心配をおかけして、本当に申し訳ありません。

あっという間の三週間。
心が折れそうになる、というのはこういう事かと思う程、多くの園児を看取りました。
どの子も大事な園児でした。
お家の決まっていた子も多く、待って下さっていたご家族にも猫さんにも、本当に申し訳ない結果となりました。
この場を借りて、心からお詫び申し上げます。
力不足で助ける事ができず、本当に申し訳ありませんでした。


23日深夜に体調を崩し、夜間救急にて診て貰ったそうこファミリーのさび猫ルナが、パルボと診断されたことから、すぐに関係者に連絡を廻し、急遽活動凍結と致しました。

これ以前に、そうこファミリーと駐輪場ファミリーの中に強毒性カリシと思われる症状が出ており、抗生剤や強制給餌を続けておりました。

結局そうこファミリーは火曜日25日迄にキジママ、長太郎、ちり、ルナが順に亡くなり、ゴエモンもその後を追って逝きました。

駐輪場ファミリーは強毒性カリシウイルスの症状が重く、一週間毎日、インターフェロンと抗生剤、輸液を続けましたが、生還出来たのはななママだけで、こう、りん、こく、こあの4匹の子猫達が亡くなりました。


今回のパルボとカリシは、リビングで過ごしていた、二週間の隔離期間を過ぎた園児が発症しております。

リビングで感染猫がでたことで、お見合い会に参加した保護猫達にも感染猫が出ています。

殆ど症状を出さない保護猫さんがいる一方で、保護主なおみさんのところではワクチン未接種の保護猫さんが猫の幼稚園より多数であった為、より多くの発症猫さんが出てしまいました。

唯一の救いは、猫の幼稚園に遊びに来て下さったお客様の愛猫さん達には、被害がでなかったことでしょうか。
念の為に送ったタミフルは使わずに済んだようです。



猫の幼稚園でもワクチン未接種であった園児達が次々体調を崩し、入院もしくは通院で治療を続けました。

結果、団地猫のきゅーりとてっかが亡くなり、黒ママファミリーのぐれーすとくろすがカリシとパルボの複合感染で亡くなりました。
23日夕方、たまたまなおみさんの所に戻ったのき君、同じくさつきさんのところに戻ったちーらちゃんも、それぞれパルボにより亡くなっています。

猫の幼稚園でくろすが亡くなったのは13日朝のことでしたが、この日の夜、2週間入院していたごおがパルボとカリシを克服して退院。
今回発症した猫さんで、無事退院できたのは、三つの動物病院・10匹以上の入院の中で唯一の存在です。
残念ながら、右目を失くしてしまったけれど、食欲もあり、まだ足腰ふらついているのに、おもちゃでご機嫌に遊んでいます。


7月3日、まだまだ毎日の清掃除菌と通院&強制給餌が続いていた頃ですが、ワクチン未接種又は一回のみの園児達の便を検査機関に出して遺伝子検査して貰いました。
結果は全員パルボ陽性。
パルボウイルスの感染力の強さを思い知らされました。


全くと言って良い程症状が出ていない、しな・ゔぃら・黒ママ・ぐりーすと、カリシ症状が酷くてずっとインターフェロン等の治療を続けていたあね&おと姉弟は、10日以上経った今も元気一杯で、ウイルス感染したものの発症せずにウイルス排出だけしているものと思われます。


猫の幼稚園の対外的な活動凍結は、この子達のウイルス排出の状況を観察し乍ら、安全と考えられる時期まで続けるつもりです。
昨年預かった塚本チームパルボの4匹は、発症から排出完了まで三ヶ月掛かりましたから、今回の陽性チームも同じように時間の掛かる子がいるでしょう。

猫の幼稚園に訪れる方とその愛猫さん、保護猫園児の今後の安全を考えて、この休みを利用して仲間と共にいくつかシステムを見直したいと考えています。

何しろ、一般からの猫さんだけでなく、センターからのレスキュー猫さんを受け入れ続けるということは、今迄よりも感染症に遭遇する可能性が高いのです。
二週間の隔離期間でも不十分であるならば、それを踏まえて今回のように感染が広がらない様にするにはどうするか。
よく考えなくてはね。


まだまだ体調安定させる迄には時間がかかるごおや、子猫一匹になって離乳が進まないぐりーすの離乳食もあり、なかなか気が抜けない日が続きます。
もう暫く、ブログ更新は後回しになりますが、見守っていてやって頂けると嬉しいです。

そして最後に、今回亡くなってしまった保護猫さん達の御霊が安らかでありますように。
合掌。
posted by いよだとばん&むう at 00:45| Comment(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする