その中でも一目を惹くのがこちら。

保護主さんがつけてくれた仮名はふぁーびー。
似てるでしょ

猫エイズ・猫白血病共に陰性。
駆虫済み。
ワクチン一回済み。
去勢済み。

複数の獣医師さんの意見では、三歳過ぎのチンチラシルバーの純血種。
こんな子が神戸の街で半年程外暮らしを強いられていたそう。
こんなタイプの猫さんが外で暮らすのがどんなに大変か、想像できるでしょうか?
昨年夏の終わりにやってきたラグドール達も長毛種だったけど、あの子達の被毛はそんなに毛玉になりませんでした。
でもふぁーびーみたいな被毛は一日ブラッシングしないだけで、毛がフェルト状になってしまうんです。
加えて落ち葉や吸い殻、ゴミの類いを一杯いっぱいその身体にくっつけてしまうことになって、あっというまにとんでもなく汚い猫さんに変身。
その汚さ故に、商店街の人達に嫌われ邪険にされて、餌場でご飯を貰うこともできずにいたそうです。
未去勢の猫がいるってことでTNRの為に捕獲されたけど…
そのグループは里親募集はしないそう。
で、話が巡り巡って、結局Sさんが保護主となって猫の幼稚園に。
本来なら入園する際パルボ遺伝子検査も実施できるはずだったんですが、最初に捕獲した方達のところで、ワクチン接種してしまったそうで

本来なら正しいことではあるんです、ワクチン接種。
でも猫の幼稚園では保護して10日を目安にパルボ遺伝子検査を全頭実施することになっています。
ワクチン接種してしまうと、このワクチンの所為でパルボ陽性と出てしまいます。
だから少なくとも一ヶ月は開けないと、正確な検査結果がでない。
最長3ヶ月ワクチンの影響と思われる陽性反応がでることもあるそうです。
昨年夏からずっと続けている遺伝子検査ですが、最初の頃はやはり何度か、保護主さんが先にワクチン接種してしまったケースがありました。
確か、どの子も一ヶ月後の検査で陰性となっています。
でもこの間、パルボ陽性疑いと判断して隔離する必要がある訳ですから、お世話するのは大変です。
だから、遺伝子検査はワクチンよりも先

これ忘れないで下さいね。
さて、無事遺伝子検査もクリアしたふぁーびー、めでたくリビングデビュー

真菌で皮膚がかさかさしてきました。
それも全身いたるところで。
保護される迄の生活が余程大変だったんでしょうね。
撫でて貰うこと・ブラッシングが大好きな子です。
手を出すとびくっとして、思わずしゃー!っていいますが、身体に手が触れると嬉しくなって、前足をグーパーグーパーし始めます。
だからほんとなら毎日ブラッシングしてやりたいところだけど、菌の胞子をまき散らすことになるから控えないと駄目。
真菌治療もこれだけ酷いと毎日薬浴が必要だし…
ってことで、昨日病院に相談に行って、毛刈りして貰いました

今の被毛も最初捕獲してくれた方が、二回シャンプーして毛先をすき取ってくれたり、お尻廻りをカットしてくれたりはして下さってたんですが、それでも追いつかないであろう、全身の皮膚疾患です。

…珍獣じゃあありませんよ
チンチラさんです、多分(笑)
残ってる部分は来週の様子を見て、刈るかどうか決めることになりました。

まだらに見えてる皮膚の黒い部分が真菌にやられているであろう箇所。
やっぱり全身です
これから毎日私と一緒にお風呂に入って貰うことになります。
真菌治療が落ち着いたら、里親募集を開始予定。
早く治して、綺麗な被毛に戻れます様に!