猫達の風邪も流行する季節で、なにかと要注意!な日々です。
阪神間の複数の動物病院では、喉を痛めている猫さんが多く来院しているようです。
猫ヘルペス・猫カリシの症状で、どうやら口の中より喉に炎症が起きて痛くてご飯が食べられなくなり、通院するケースが増えているようです。
皆さんもどうぞご注意下さいね。
実は猫の幼稚園でも白猫ぼんどが入院中です。

猫の幼稚園の園児は、外から保護されて来た子達が殆どで、どうしても猫風邪持ってる子が多いんです。
だから、鼻水・涙眼・くしゃみは日常茶飯事な訳でして、常備薬も多種多様。
アクアリブとプラズマクラスターも常時稼働してますが、それでも
毎日のように誰かに投薬してたり点鼻点眼してたりします。
そんな中白猫ぼんどが入院中。
猫風邪、つまり猫ヘルペスと猫カリシの混合感染です。
最初の異変はぼんどの涎でした。
口の両端からどろ〜んと

千枝と楊子の口内炎騒ぎの後だったから、ぼんどもか!?と思って口の中みたけど、なんともなし。
おかし〜な〜と思いつつ、くしゃみ鼻水症状のあろなと一緒にケージにいれて、抗生剤投薬と目薬点鼻を数日。
あろなは2日もすればケージからでましたが、ぼんどは涎は出なくなったものの、ご飯を食べなくなって強制給餌。
体重も増加して一旦強制給餌をやめてケージから出して2日後、また涎がでて、今度は強制給餌を受け付けなくなってしまいました。
相変わらず口の中は綺麗で、なんでこんなに涎が出るのか悩みつつ、強制給餌を受け付けてくれないのが心配で、体重も1.7kgから1.5kgに落ちました。
正直、FIPを疑ったんです。
涎は神経症状なんじゃないかと…
保護主なおみさんに相談し、保護直後過ごした病院に入院することになった先週土曜日、鼻の下に潰瘍を発見!
これでカリシだと確信できて、変な話ですがほっとしました。
FIPで無ければきっと助かる、そう思ったから。
今思えばしん・しょうじと続いて、千枝楊子の強制給餌と二ヶ月ずっと続いていたから、ちょっとナーバスになってたのかもしれませんね。
尼崎の病院に入院したぼんど。後は元気になってくれるのを待つだけだと思っていたら、なんと!ぼんどは病院で暴れて強制給餌できず、月曜夜に戻ってきました。
三日間の治療では残念ながら症状変わらず、逆にヘルペス・カリシの症状が眼に見えてでる様になっていました。
体重も更に減って1.38kg。
退院時に自宅点滴の為の準備をしていたので、朝晩二回の輸液と投薬、ネブライザーも日に三回、口の中を消毒して、強制給餌は受け付けないから子供用レバコールでなんとか栄養補給して…
でも涎がずっとでてる状態で、どうやら喉の奥が痛くて飲み込めない様子。
見兼ねて仲間が懇意にしている病院に打診してくれて、急遽そちらに入院させて貰うことになりました。
入院したぼんど、なんとか強制給餌を受け付けてくれているそうです。
インターフェロンを静脈から入れると、かなり調子が良くなるようで、涎も減るんですって。
でも一日静脈から入れずにいたら、まだ涎が酷くなるって。
だけど確実に上向いてきているようで一安心です。
とはいえ、血液検査で他に心配なこともでてきました。
暫くまとも食べてないから栄養失調状態なのに、なぜかコレステロールと脂肪が通常の10倍以上。
先生も、「肥満猫でも、こんな数値は見たことない」って。
で、考えられるのは、先天的な代謝異常。だけど一時的なものかも知れないので、もう少し健康体になったら再度検査してみるということでした。

千枝・楊子のような、口を開けるとすぐそれと判る異常は見つけやすくて対処もしやすいけれど、ぼんどのような喉の奥だったり喉と鼻の間だったりが炎症起こすと、見た目はちっとも判らなくて、対処に遅れてしまいます。
ぼんども最初の涎の時に抗生剤飲ませたから、いきなり重篤にならずにいたのだろうけど、結局10日経って下の先にも潰瘍が出来ています。
皆さんの愛猫さんも、涎や食欲不振に気をつけてあげて下さいね。
ぼんどが早く元気になって、戻って来てくれます様に。