
さて、新入生6匹を飛び越えて、最新の新入生をご紹介。
珍しく、私自身が保護した子なので、敢えてえこひいき(笑)
簡単に説明すると、
「未成年が危険地域にいた為、警察に補導されたので、身元引き受け人になって引き渡して貰ってきました。」って感じかな。
月曜日午後、大正区から新大阪に帰るのに、泉尾公園横から43号線尻無川橋を上がり始めた私。
ふる〜〜いユーミン掛けてご機嫌ドライブのその時、右車線の右側路肩に踞る子猫発見。

「なんで!?」と叫び乍らも車専用道路状態のその道で停車する事もできず、橋を渡り切り、一番最初の信号で反対車線へ入り再度泉尾公園横へ。
無事で居ます様にと祈りながら、再度橋を登って行くと…
(走行中、一瞬見えただけだけど、見間違いだとはみじんも思わない程、確信がありました。)
まだ路肩に踞ってる。
でもスピード落とそうとしたら、後ろの大型ダンプカーに思いっきりクラクション鳴らされて、自力で救出するのは諦めて、急いで警察に電話。
事情を説明して、こちらで保護して里親探しをするから、なんとか危ない道路から救出して欲しいとお願いすると、所轄に連絡して対応してくれると。
橋降りて直ぐの道路脇に車を停めて、じりじりしながら待つ事30分。
心配になり、所轄署であろう大正警察に連絡して事情を話すと、すぐ担当者に変わってくれました。
その担当さんは私の名前も判っていて、「今パトカーが行ってて、現場で見つけたって無線連絡入ったから、もう五分程待ってて。」て。
ああ、良かった〜〜!
ちゃんと動いてくれてたんや一安心。
後は猫の捕獲がスムーズに行くかどうか…
なんせ本当に車の通行量が多くて、それも大型トラックがばんばん走ってる場所なので、一つ間違うと大惨事になり兼ねないし。
と違う不安と格闘していたら、さっきの担当さんから電話。
無事保護出来たから、今からパトカーがそちらに向かうからね、怪我もしてないみたいだよ、と。
お礼を言いまくって電話を切って。
で、次の心配は、猫が大人しく連れて帰らしてくれるかどうか。
生粋の野良猫だと、無傷な状態では暴れるかもしれへんしなあ。
今は怖くて固まってるだろうけど、覚醒したら暴れるかもなあ、と。
生憎キャリー等積んでなかったので、タオルでくるんで袋に入れる方法でいこうと準備してたら、パトカー到着。
パトカーをあんな満面の笑みで迎えるなんて、きっと人生でそうあることではないだろうな…
ベテラン署員さんが運転席から降りて来て、「車の中で猫が逃げちゃって…」
あらら、やっぱりやばいか?
パトカーの中のどんな隙間に隠れたんやろうか?
前に私の車のハンドル下に潜り込んだ子は、三溝先生に駆けつけてもらって、鎮静剤打って大変やったけど…と思い乍らパトカーの中を覗いてみると…
怖くて隠れたくて、助手席に座っていた若手署員さんとドアの間に挟まって震えてただけでした。

難なく掴んでタオルでぐるぐる巻きにして、袋に入って貰って、逃げられない様にしっかり抱きしめ、署員さんとやりとり。
猫の幼稚園の名刺を出して、こちらで保護して新しい飼い主さんを探す説明して、引き渡して貰いました。
署員さんは「なんであんなとこに居たんでしょうね?」って不思議がってたけど、昔、新御堂筋路肩で保護して貰ったろっかの事を伝えて、結構車専用道路に入り込む事ある様ですよと伝えました。
橋の袂には大きな公園もあるし、地域猫が迷い込んだ可能性の方が、道路に遺棄された可能性よりぐっと高いと思うなあ。
(高速道路で遺棄される事もあるそうだけど…)

笑顔で署員さんにお礼を言って、その足で予定変更して淀中に走り、緒方先生に診て貰いました。

排気ガスまみれで煤けて黒く汚れてたけど、どうやら怪我もなく、元気な男の子。
体重は800gなので、生後二ヶ月過ぎってところかな。
検便して駆虫してウイルス検査して、緒方先生からおいしいご飯を振る舞って貰って、ご機嫌になりました。

パルボ遺伝子検査の結果が出る迄、隔離室で過ごしていますが、トイレもばっちり!いきなり上手に使っています。

人慣れもしていて、甘えた坊主の片鱗があちこち見えていますし、生粋の野良猫ではなく、家猫が捨てられて彷徨っていたのかもしれません。
二週間程したら、子猫室に移動してご縁探しを開始しますので、皆さん、是非合いに来てやって下さいね!
あ、仮名は救出してくれた署員さん達に敬意を払ってたいしょう君にしようかと思ったんだけど、「よんさんの方がええやん」というリクエストがあったので、よんさん@たいしょう君となりました。
注:43号線のことを、地域の人はよんさんと呼ぶんです。
最後に、子猫一匹の為にパトカーで救出に向かって下さった大正署の皆さん、ありがとうございました!
幸せな家猫さんになれるよう、頑張ってお世話しますね。