7日に入園した子猫ズは、赤ちゃん用ドライフードを食べるようになり、おもちゃで遊ぶようになり、日々可愛く逞しく成長中。
そんな微笑ましい様子を、折を見てはTwitterとインスタグラムにアップしていますので、ぜひ見てやって下さいね。
その反面、大人猫では2匹の闘病。
まず、先に報告しているきーにゃんは、抜歯も済んで、膿んでいた歯茎が劇的に良くなったことで、ご機嫌に過ごしています。
まだ体重は戻りきっていないし、腎臓肝臓の数値は心配なレベルだけれど、心配だった貧血は収まり、白血球の数値も下がって正常値、
輸液の調整と投薬で、かなり安定しているという感じです。
もう1匹は、急逝したGふぉん。
2016年春生まれの4歳女子。
2020年4月24日 0:54 私の腕の中で永眠致しました。
闘病看護の一連の経過を、ここに記します。皆さんの参考になれば幸いです。
Gふぉんの体調変化に気づいたのは、今月になってから。
夜のウェットご飯を少し残すことがあって、少し痩せたなと感じ、13日に通院。
血液検査で白血球の数値が高いのが気がかりで、でもそれはきーにゃん程ではないにしろ口腔内の状態が悪いからだろうってことで、まずはしっかり食べさせて体重戻して安定させたら、抜歯を考えようということになりました。
強制給餌も始めて毎日の日課になったところで、15日朝、口の中を見て思わず悲鳴上げました。
舌の側面が爛れたようになって、白く膿んだ部分と、赤黒く変色した部分が広範囲に。
舌癌とか扁平上皮癌とか、そんな言葉が頭に浮かんで真っ青になりながら通院したところ、主治医の緒方先生は、小さな傷に口の雑菌が入って酷い炎症起こしたんだろうと。つまり大元は口腔内の状態だから、やっぱり早めに抜歯しようということで落ち着き、コンベニア注射。
これが痛くてご飯食べられなかったのか、白血球が高いのもこの炎症が原因か、と思いながら、強制給餌を続けて毎日症状を確認。
17日金曜が一番酷い状態で、膿んだ部分がかなり広がっています。
本当に傷が元での炎症なんだろうかと心配になりつつ、必死で強制給餌続けます。
ところが18日には急に改善しだして、抗生剤効き出した!と保護主さん達と大喜び。
20日月曜は予定通り通院して、緒方先生に改善した舌を見て貰い、体重も若干増えたので、来週抜歯しようと予定を組んで一安心。
でも変なんです。
毎日接しているからこそ分かる、もやもやした不安。
舌の状態はどんどん改善していくのに、身体そのものの状態はどんどん落ちてる感じ。
強制給餌しても、その反応が回を追うごとに下がってる。
Gふぉんは保護時、酷い猫風邪症状があって、その為、両目とも失明するかもと言われていた子猫でしたが、
当時預かってお世話してくれた岐阜のはるごまいけちゃんの奮闘で、見事片目を残せた子。
その残った片目に、毎日大量の目脂が出ているのも気になっていましたが…
火曜日朝には、もしかしてこれ、見えてないんじゃないかと思える状態になりました。
瞳孔が開きっぱなし。
元々子猫の頃の闘病の所為か、開き気味の瞳孔であまり細くはならいのですが、それでも窓の方を向けても一向に変化がない。
緒方先生に相談すると、脳疾患からの発作が出ないか要観察するようにとの指示を頂きました。
私の愛猫番頭が腸腺腫瘍闘病中に、同じように急に瞳孔開きっぱなしになって失明した経験があるので、かなり不安を感じました。
水曜日、それでもケージの上段下段の上り下りはするし、見えてないとしても、もう三年も暮らしている部屋だから、さして不便はないようでした。
ただ、この状態が続くなら、来週月曜に麻酔かけて抜歯するなんてとても無理だろうなと感じました。
木曜日、やはり一向に上向いてこない。
舌の状態はもうほとんど完治しているのに、身体には良くなっている手応えを感じない。
自分ではまったく食べようとしない。
お腹には違和感を強く感じました。
触ると痛がるようだし、このぷよぷよ感は腹水の貯留だと。
黄疸も出始めています。
この日は昼過ぎまで仕事で外出するので、病院には行けず、金曜は病院がお休みの為、土曜に受診しようと先生に相談。
先生からは金曜受診の予定を立てて貰いました。
木曜夜、Gふぉんの目に角膜潰瘍出現。
これはどう考えても口腔だけの問題じゃない、保護主さん達には、最悪の状態もありうると連絡。
輸液してケージに戻して1時間ほど経った頃、日付が変わり、その後ケージから大きな物音がしました。
前足を伸ばして倒れるGふぉんの姿に、もう残っている時間はごく短いことを悟りました。
ケージから出して、私のベッドに連れて行き、添い寝するようにして、撫でながら声を掛けて過ごします。
0:45にはもう意識はなく、かろうじて心臓が動いている状態。
苦しさが無くなったのは、0:54頃。
大きく息を吸って手足を伸ばし、それが合図となって心拍も止まりました。
でもGふぉんの急死の要因がはっきりしないことが、私にも主治医にも保護主さん達にも気がかりで、金曜の受診の時間を使って検証して貰うことになりました。
先生は舌の膿が身体に入ったことが原因かもしれないと、仮説の一つを立てて考えてくれていました。
もう一つの仮説はFIP。
子猫やシニアに多い病気なので、4歳のGふぉんには全く考えていなかったけれど、闘病期間の短さと急変の様子からありうるかもと。
金曜に抜いた腹水は、黄色味の強い、粘り気のある液体で、細菌性のものではなく、予想通りFIP由来の腹水に見えました。
腹腔内の病変の有無についても確認して貰い
「やはり腹水が大量なのと、お腹の脂肪に肉芽腫と思われる小さなプツプツした構造物が大量についていました。恐らくFIPで間違いないのではないかと思います。他の臓器は見る範囲では問題なさそうでした」
との所見を頂きました。
腹水は、確定診断の為に外部検査期間に委ねています。
4月25日土曜日、預けていたGふぉんを迎えに行って、ニノ切り斎場に送り届けて、荼毘に付して貰いました。
お別れに先立ち、ひろみちゃんがGふぉんの為に、庭に咲いている丹精したお花を沢山持ってきてくれて、棺のGふぉんを抱っこししてくれました。
「生前は撫でさせてはくれるけど、抱っこはさせてくれなかったから、最後に抱っこ!」って。
Gふぉんの闘病期間はほんの二週間だし、強制給餌でも直前までご飯食べていたからか、毛並みはふさふさふかふかで、棺はお気に入りのダンボール箱だし、いつもと同じに寝ているようにしか見えなかったんですよ。
正直言って、いつも鼻水出してて線の細い、いかにも弱そうなきーにゃんよりも、丸々してて食欲旺盛なGふぉんを先に看取るなんて、これっぽっちも思っていませんでした。
Gふぉんは2016年秋、名古屋港3710猫プロジェクトで保護された1匹です。
同じ名古屋港出身のつくしとは本当に仲良しで、Gふぉんの尻尾が長ければきっと2匹でハートの形に絡ませてたんだろうなと思います。
これ、子猫室に今の子猫達が入る直前の写真です。
キッチンでご飯の用意しているのを、今か今かと催促しているつくし、きーにゃん、その後ろにGふぉんの仲良しトリオ。
Gふぉんを保護して私達に託してくださった、3710猫プロジェクト有志の皆さんに、心から感謝致します。
新しい出会いのもと卒園させたかったけれど、こんな結果で申し訳ありません。
この三年間、私達と一緒にGふぉんを慈しんで下さった皆様にも、心から感謝致します。
ありがとうございました。
願わくば、Gふぉんの御霊が安らかでありますように、
合掌。
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