今年春に能登からやってきた白きじ猫のうーちゃん。
奥能登の珠洲市で生まれ育ち、1月1日の大地震と津波を経験し、奇跡的に生き延びた子。
1月末に能登で活動していたボランティアさんに保護して貰い、2ヶ月石川県の動物病院で過ごして、縁あって猫の幼稚園にやってきました。
入園当初は痩せて被毛がボサボサしていたけれど、ケージフリーの家猫生活と変わらない猫の幼稚園での暮らしが合った様で、すぐ体も大きくなり被毛も柔らかくなって脱毛も治りました。
ずっと外で暮らしていたとは思えない程の人懐こさで、すっかり猫の幼稚園のアイドルに。
週末の授業参観では、訪れたお客様を玄関ホールドア前までお出迎えして、足にすりすりしながら挨拶するのが大人気でした。
そんなうーちゃんが挙動不審になったのは、ついこの間の地震の夜11月26日。
その時、新大阪では震度3、マンション10階のせいかやけに長い横揺れが続きました。
揺れている間園児達はみんな落ち着かない様子でしたが、揺れが治るとすぐに平静を取り戻していたのに、しばらく挙動不審でうろうろしていたのはうーちゃんだけ。
小1時間もするとお気に入りの寝床に落ち着いて寝てしまったので、私も安心して就寝。
翌日27日、近頃大のお気に入りになっていた猫こたつの中で、うーちゃんは永眠していました。
苦しんだ様子もなく、まるでぐっすり眠っているかのような状態でした。
能登猫達の保護主Kさんにすぐ連絡し二人で泣き乍ら話をした中で、大きな余震の後にそれまで元気で何の予兆もなかった猫が急死したケースがあるというお話しを伺いました。
あの地震と津波を経験した猫達が、人と同じくかなりのトラウマを抱えていることなのでしょう。
あの夜、うーちゃんを抱いて寝てやれば良かったと、後悔しきりです。
こっそりと、4代目ボス元気の後釜はうーちゃんなんじゃないかとの期待半分、この子の性格なら猫エイズキャリアでシニア世代入り口でもご縁に出会えるんじゃないかなとの期待半分。
半年ちょっとの猫の幼稚園での暮らしを、とても満喫していてくれた事を光栄に思います。
リボン系のひらひらおもちゃが大好きで、いつの間にか側に寄り添ってくれる可愛い子、ちょっとボス気質で大吾といい喧嘩相手だったっけ。
子猫に威嚇されてたじたじになってたし、お布団が大好きで添い寝もしてくれて、よくお布団の上で元気とシンクログルーミングしてたな。
猫の幼稚園の仲間やお客様達を魅了していたうーちゃんを忘れずにいたいと思います。
うーちゃんとのご縁をを仲介してくださったNさんと、うーちゃんを託してくださった能登の皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
私と一緒にうーちゃんを慈しんでくれた仲間や皆様に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
うーちゃんとは土曜日にお別れする予定です。
午後4時に猫の幼稚園を出発する予定ですので、もしご都合つくならぜひ、最後に一目会いにきてやってくださいね。
願わくば、うーちゃんの御霊が安らかでありますように、
合掌