2006年04月11日

パルボウイルス感染症4

4/10PM8:30、診療が終わった病院から担当の先生が電話下さいました。
点滴はずっと続けてもらっているものの、やはり元気は無く、水溶性の下痢も始めたそうです。見た目での気になる所もあって、どうも頭がふらつく様だと。これはパルボウイルスの小脳への影響が出ているものと思われます。胎児感染では、「胎児期における母猫の猫パルボウイルス感染が,胎児の小脳形成を妨害する.感染の時期によって症状や病変の程度に差がある.たいていは小脳だけが傷害され,大脳には問題がない.なのでふるえたり,うまく歩けなかったりするが,飼い主が許容できればペットになりうる.小脳低形成は遺伝性のものもあるがまれ.」なんだそうです。(出典獣医神経内科・脳神経外科画像集より)

いろいろと、ほんとに色々と話し合って、考えて、車飛ばして池田迄行って来ました。

黄君、点滴の効果で寝返り打ったり小さく鳴いたりはしています。
鳴いてる声に「黄君、ここにいるよ」って呼びかけると、こちらを向こうとしてくれますが、頭が定まらなくて、くるくる回ってしまうんです。

一晩事務所で一緒に過ごしてみます。
明日の様子をみて、状態が良ければ又病院に走るかもしれませんが、小さな体でどこ迄延命治療するべきなのか、悩む所ですね。
皆さんならどう考えどう行動為さるでしょうか。。。

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いろんな情報が錯綜している消毒に関してですが、担当獣医師と再度確認してきました。「32倍希釈の次亜塩素溶液」これが一番効果的、との事です。
商品名ではきっち○ハイターが有名ですね。いよだはこれを32倍に薄めて、スプレー容器に移し替えてそこら中に撒きまくりました。10分程放置して今度は水拭きししました。先生にもそれでOKと言われています。
一応、ビルコンSも手配してますので、明日入荷したら関係者のうち希望の方に分けたいと思います。いよだ迄メール下さいね。

パルボウイルスは感染猫の下痢状態の糞尿に大量にでているけれど、元気なうちの便にはまだ微量しかでていない、だから下痢や嘔吐物に直接触っていなければ、またその状態の感染猫に不用意に触っていなければ、他の場所のワクチン接種した成猫への影響は、そんなに神経質にならなくても大丈夫とも聞きました。うちにいた子達は嘔吐や下痢の症状はなかったので、ちょっとだけ気が休まる言葉ですね。
もちろん、用心に越した事はないのです、ウイルスの存在は0%ではありませんからね。消毒はもっと続けましょう。因に写真に写ってるカバーは処分しました。

このブログは、猫の幼稚園日誌なので、楽しい事ばかりではなく、問題提起も含めていよだの失敗や不安も、出来るだけ全て書き記しています。
これを読んでる猫保護活動に興味を持ってる方達に、より深い理解と協力を、そしてこれから保護活動を始めようと思ってらっしゃる方達には、同じ失敗をして欲しく無い、そんな思いを込めています。
一連の出来事でご心配ばかりおかけして、今の幼稚園日誌は決して楽しい読み物ブログでは無くなっていますが、いよだの思い、理解して頂けると嬉しいです。

𕾘2006/05/07追記𕾘
4月29日獣看護士さん達が主催するセミナーに参加してきました。
テーマは「ペットの感染症と家庭での消毒」
いよだにとってはなんてタイムリーなテーマ。。。しっかり勉強してきました。
結論から言いますと、今回の騒動で培った知識と経験に対してしっかり根拠のある裏付けを取れた、そんな感じです。
やはり、次亜塩素酸ナトリウムが一番使い勝手が良いですね。
ただ、いよだはスプレー容器に移し替えて使ってましたが、これはやはりやめた方がいいです𕾽スプレーする場合はゴーグルしたりマスクしたりして防御して行って下さいね。放置時間も30分~1時間、これ重要ですね、5分やそこらでは駄目なんですね。
で、ここ迄時間をかけて放置しておくと水拭きは必要なしでいいそうです。
もう一つ大事な事は、32倍以上の濃度で使う事と、その液を作ったら8時間で使い切る事。8時間経つと消毒薬としての効力を失ってしまうんだそうです。又作った液を日光に晒しても効力なくすので要注意です。
だからスプレー容器に入れて作り置き。。。なんて全く間違った使い方ってことになりますあせあせ(飛び散る汗)でも噴霧するのではなく消毒したい場所に撒くのはOK、勿論つけ置き消毒もOKです。ただ金属は腐食しますし布類は脱色しますし、原液が目に掛かったら角膜に傷が付く事もあるので、取り扱いにはどうぞご注意下さい。

ビルコンSは今はネットでも手に入るし、一度作ったら一週間くらい安定していて、楽かもしれません。でもなんかね、べたべたした感じが残るので、こちらの方が水拭き必要だと思います。

又改めて新しい記事で消毒に関して取りあげますので、お待ち下さいね。
posted by いよだとばん&むう at 23:23| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小さな身体で頑張ってくれていますね。
どこまで延命作業をするか…それは凄く難しい問題だと思います。
もちろん、頑張って頑張ってそのまま生き続けてくれるのが
一番なんですけどね。つらいところですね…。


なあは、こうやって失敗も隠さず告白し、悲しいニュースも報告し
問題提起もきちんとして下さる…そんな猫の幼稚園だから
里帰りなどしてますし、頼りにしていますし、手伝いたいとも思いました。
良い部分しか見せない、問題は内々で解決してしまう…。
それは本当に信用出来るのでしょうか?
なあはヒネくれているので、良い事ばっかり言ってる
ボランティアさんはホンマか~?って思ってしまう。
オブラートに包まないからこそ信じられる。そう思います。
Posted by なあ (アル・セイ・チャイ ママ) at 2006年04月12日 02:45
こんな小さな体で頑張っていると思うと
切なくて・・切なくて・・・涙がでます。
この子達を侵しているウイルスが憎い!
どうかどうか頑張って生き抜いてほしいです。

いよだ園長の心労もいかばかりかと。。。
くれぐれもお体には気をつけて下さい。
Posted by クー子 at 2006年04月12日 02:20
ぷにおの母さん、
黄君も今頑張ってくれてます(^-^)
ぷにお君もきっと今頃、ウイルスと戦ってますね。
みんながんばれ~!
Posted by いよだとばん&むう at 2006年04月11日 23:58
明日朝一番に、入院中のぷにおの見舞いに行ってきます。
本日昼の入院前は、トートバッグの中から這い上がろうとしてきて頭を抑えなければならない程の力がありました。
なので、きっと治ると信じています。兄弟達も頑張れ、頑張れ。
Posted by ぷにおの母 at 2006年04月11日 23:54
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