2016年01月14日

子猫の真菌治療にご注意を

保護された猫、特に子猫に真菌はつきもの。
耳の先にぽちっとハゲが出来たりするのは日常茶飯事だったりしますよね。

確かに重篤になると、全身ハゲハゲで大変な事になるし、場合によっては同居猫や時には人にも移るし大変。


でも、だからといって子猫の真菌治療にいきなり飲み薬を使うのは避けて下さいね。


この抗真菌薬は肝臓に負担がかかります。
大人猫でも服用した後は肝臓数値が跳ね上がるので、服用後血液検査をして状態を観察しなくてはいけません。

だから、殆どの獣医師さんは子猫に抗真菌薬をいきなり処方する事はないはずなんですが、今回知人の猫ボラさんから、抗真菌薬の副作用と思われる症状がでて、かなり体調崩している子猫がいると連絡がありました。

里親さんからの体調不良の連絡の後、転院するべく返して貰い、他の病院に掛かって快方に向かっているそうですが、そのままにしていれば手遅れになっていた可能性があるとのこと。

(違う意味で怖いのは、この病院では抗真菌薬を処方するのに、培養検査も行わなかったということなんですが、この問題はまた別の話としてちょっと置いておきましょう。)


確かに、外用薬を用いてもなかなか治らなかったり、全身性の酷い症状の場合は、抗真菌薬を服用させることもありますが、私の知っている獣医師さん達は、抗真菌薬をかなり慎重に服用させます。
そして子猫には殆ど用いません。


この薬の副作用で肝臓を痛めた場合、血液検査でGPTだけが跳ね上がります。
これは肝臓の細胞だけが壊死して壊れてしまうからなんだそうです。
経過観察すれば、GPTは下がっていきますが、でも壊死した細胞がどこまで復活出来るか?疑問も残るし、子猫にそのリスクは出来るだけ負わせたくありませんよね。

同じく大人猫であっても、保護さてて来る子は衰弱している子も多いから、そんな弱った体にこんなキツい薬は服用させたくありません。


では真菌に対抗するにはどうするか?

確かに真菌は移る事もあります。
だから住環境を清潔に保つ事を第一にしましょう。
猫の幼稚園では空間除菌の為にアクアリブを超音波で噴霧しています。


猫の体にできてしまった真菌対策では、まずはアクアリブで患部を清浄にします。
軽いものなら一日一回、3日から一週間も続ければ、治ってしまいます。

以前の園児のふぁーびーの様に全身に広がっている場合は、毛狩りをして薬用シャンプー、その後アクアリブ沐浴。



これ以外にもお勧めなのが、ノミ薬のプログラムです。
保護猫に関わる獣医さんならご存知の方も多いのですが、一部ではまだ知られていない様です。

通販でも手軽に手に入る、プログラム液を通常の倍規定で飲ませると、真菌の広がりを抑える効力があるそうです。
真菌 プログラム で検索して貰えれば、色んな方がこの効果を記事にされています。

副作用もないし、手軽だし、子猫の多くなるシーズンにはいつも常備しています。

こういった代替治療に抵抗があるようなら、外用薬も多くでていますのでそちらをお勧めします。
一般的なのはケトコナゾールクリームですね。
比較的新しいのはラノコナゾールかな。

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どちらにしても、猫の幼稚園では子猫、出来れば大人猫にも抗真菌薬は服用させずに治してあげたいと考えています。

皆さんも薬の副作用にはご注意下さいね。


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posted by いよだとばん&むう at 23:59| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京に住んでいるものです。たまたまこのページを見つけました。2才の猫のカビの再発があり病院通いが続きます。心臓に病気があります。心臓は薬で経過観察中です。病院ではシャンプーと塗り薬 ビクタスSMTクリームで治療中。病院は今回で3件目 どこもなおらずに3件目でやっと1度治りました。元々弱い子らしく常在菌糸なので家の環境も影響しているのかも 1度目は主人にリングワームができました。アクアリブを知りこれから使用する予定です。どのように使用していいか教えていただけないでしょうか?この季節にシャンプーがかわいそうで家ではできず病院で薬浴してもらっています。藁にもすがる思いでコメントしました。
Posted by 岩田晴子 at 2017年12月02日 10:40
7月21日(金)夜11時頃、子猫を保護しました。
翌朝病院に連れて行ったら、「体重600gで生後2か月ということでしたが、酷い真菌です。」と言われて、ブロードラインをして貰って、内服薬9日分とケトコナゾール液10gを1本頂いて帰宅しました。
25日(火)にシャンプーをしてもらいました。あっという間に終わったので真菌用シャンプーではないと思います。

内服薬を6日分服用したところで、ここの記事を読み、培養検査もしてない子猫に内服薬を処方されたことにショックを受け、その後飲ませていません。
今のところ、食欲(キトンを食べさせています)もあり便も良好、元気に遊んでいます。
ケトコナゾール液は、昨日で使いきったので、家にあったアクアリブを4倍希釈でコットンパフにつけて消毒をしています。
4倍希釈でいいのでしょうか?
早く治したいので、1日に2回とか消毒しても大丈夫でしょうか?
プログラムというのを、試してみようと思います。
ハゲているのは、左耳は全て、右耳3/4、頭3ヵ所、片頬(直径2㎝)、口の両側(直径1.5㎝)、片手の1/6と肉球の隙間、片足の1/5、背中(直径3㎝)、脇(5㎝)、胸(直径3.5㎝)、他にも細かいのがあちこちにあります。

我が家には、4才半ぐらいの猫が3匹います。別の階のケージで過ごしているので、私に移らない限り、先住猫には移らないとは思いますが、早く治して同居させてあげたいのです。
私も移りたくないので、子猫に触れる度にアクアリブをシュッシュしてます。
人間に移った場合、皮膚科に行かなくてもアクアリブで治りますよね?

アクアリブ沐浴というのは、どうするのでしょうか?

因みに、4年ほど前、そちらの幼稚園に家族でお伺いして、うりちゃんというとてもやんちゃな猫ちゃんに来てもらったことがあります。
先住猫が熱を出したので戻ってもらいました。確か神戸の保護主さんだったと思います。
その節は大変お世話になりました。

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Posted by 園田綾子 at 2017年07月30日 03:25
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