沢山の猫と暮していると、思いがけない事件に遭遇する率が高いんです。
だって、猫っていたずら好きな子が多いから。
ましてそれが家猫修行中の猫達だったりすると、ほんまにあんなことやこんなことが頻繁に起こる訳でして…
この数日もそんな騒動に振り回されてました。
本日午後7時過ぎに無事解決したので、事の顛末をご報告。
点検口にご注意下さい、という自戒を込めて。
猫の幼稚園は私の自宅兼事務所。
大掛かりにリノベーション工事を実施したのはもう二年前になりますね。
その際、占有部分の水回りの配管を、結構いじくりまして。
なので現在の洗面台の下には、壁に点検口を設けています。
工事の際の写真はこちら。
入口側から洗面室内部を見た写真。
配管スペースはこんな感じで結構広いです。
点検口の前は猫トイレの場所で、普段はシステムトイレが置いてあります。
月曜日、トイレ掃除をして、トイレ本体を壁に当たる位置迄奥に押し込んだ際、ゴトッと聞き慣れない音がしたんです。
「?」と思い乍ら覗き込みましたら、点検口がずれてる…
まずい事に、今トイレを押し込んだ際にずれたのではなく、先に外れていた点検口の蓋にトイレ本体が当たって音がしたらしいと気づきました。
それってつまり…
猫達が大好きな、暗くて狭くて迷路みたいで、とってもわくわくする空間の入口がぽっかり開いていた訳でして…
慌てて園児の点呼をすると、明らかに足りません。
懐中電灯もって、点検口の中を覗いてみたら、すぐそこに居たきじ猫まーくんと目が合いました。
すぐ捕まえようとしたけど、するっと奥へ逃げ込まれました。
そして点検口の前で寝転んで懐中電灯いじくっていた私の脇を、嬉々としてすり抜けるあみ…
お前もか…
再度点呼の実施により、配管スペースの中には、あみ、まーくん、すたん、つくし、ふうこが居る事が判明。
そう言えば、朝一番に隔離室で作業中、壁から音がしたけど、隣の音が響いてるのかな?それにしては音がえらい大きく近く聞こえる様な?躯体伝搬音の所為かな〜?なんてのんびり構えていた私のなんと間抜けな事か。
きっと、昨夜から未明にかけて、偶然点検口がずれてしまい、それを好奇心一杯の誰かがこじ開けて、皆で探検楽しんだんだろうなあ〜
だっていちびり&いっちょ咬みのくくが入っていかない訳ないし。
でも朝ご飯の方が大事だから、探検&籠城止めて出て来たチームと、そうじゃないチームに分かれたんだろうなと想像。
でもまあ、屋外に出た訳じゃなく、マンションのコンクリート壁に囲まれた占有空間から外に出る術はない訳ですが、何しろ壁の隙間、人が入れないスペースに籠城するもんだから、どうしたものかと。
その昔、太陽の里父さんと黒猫つくもの攻防戦は、確か一週間掛かった様な記憶があるけど、何しろこちらは園児の数も多いし、さっさと全員に出て来て貰って、点検口をしっかり塞がないと。
他の園児が入れ替わり立ち替わり出たり入ったりするなんて、避けたいし。
取り急ぎ、洗面室を他の猫達が出入り出来ない様にしなくてはと、まずはトイレを広間に出して、猫達の洗面室への出入りの必要を無くし、子猫室の二重網戸を外して洗面室入口に立てかけ、事務所スペースで作戦を練っていると、すたんとふうこが出て来てるのに気づきました。
急いで洗面室の点検口を塞ぎにいったら、先を越されて二匹にまた中に逃げ込まれて、凹む私
でも周りをよく見たら、まーくんとあみが素知らぬ顔で戻ってて、ちゃっかり御飯食べてましたよ。
つまり、中にはすたん、つくし、ふうこの三匹。
これは捕獲機を用意して、捕り物作戦でいかなあかんかと思いつつ、夜なってたまたま洗面室の側に居たら、すたんがひょっこり洗面室をうろついてました。
すかさずおやつを蒔いて、入口を塞いでいた網戸をずらしたら、お腹好かせたすたんが洗面室からにゅうっと首を出して…
その鼻先から少し先におやつを投げてやると、体が洗面室から出たのでそれ幸いと網戸を閉めてすたんを確保。
また中に入られるとやっかいなので、一先ずケージに入って貰っていたら、今度はつくしがおやつの匂いに誘われたのか洗面室に出てきました。
すたんの時と全く同じ手順で、つくしも確保!
これで残すはだすきん・もっぷ・ふうこのみ。
でも、ですね、これが一番厄介なのです。
ふうこは暗くて狭い所に一人で籠るのが大好き。
クローゼットの本棚隅に、丸一日以上平気で籠ります。
取りあえず、ふうこには捕獲機使用が確実そうなので、そのまま籠城してお腹をすかせて貰う事にし、火曜の夜は更けていきました。
明けて本日、点検口内部を確認するも、ふうこの姿見えず。
暗くて狭いお一人様空間を楽しんでいる模様です。
様子を確認する為に、鶏ささみを一口分だけ点検口外において、洗面室を網戸で塞いで待機。
仕事していたら、がっさがっさと猫トイレ使ってる音がして来たけど、広間に移動したトイレの音じゃない!?
慌てて見に行くと、ふうこが律儀に出て来て、洗面室に一個だけ置いておいたトイレ使ってました。
勿論網戸ずらしている間に、点検口内部に逃げ込まれました。
一口分置いてたささみはちゃっかり食べてる、抜け目ないわ〜
今日は打合せがあって昼から出なくちゃ行けなかったので、捕獲機仕掛けのは夜7時前でした。
朝のうちにささみ一口食べただけだし、お腹も空いてるだろうから、案外早く掛かるだろうなと思っていたら…
10分後には点検口から出て来て、周りに蒔いたささみを食べ始めました。
そっと様子を伺うと、具合良く捕獲機の中に進んでいくだすきん・もっぷ・ふうこ。
踏み板の手前で首だけ延ばして奥のささみを食べてる…
後一歩進めば踏み板踏むのに、と固唾を飲んで見守っていると、食欲に負けてささみに一歩近づいたふうこ。
無事、確保です
その後、点検口は養生テープで周囲を目張りして、その前に重い板を置いて目隠しし、その後トイレ本体を戻しました。
点検口塞いでる間、かぷ、あみ、くく、まーくん、すぴーどが代る代るやって来て、中に入れないかと点検口廻りをぐるぐる。
やっぱりあんた達も入って探検してきたんやね
ということで、二日間の攻防戦は無事全頭確保して幕を閉じました。
この事件が起こった際、さつきさんに話したら大笑いされましたけど、ほんとに猫達のいたずらってやつは…
でも一軒家で古いお家では、屋根裏や天井裏に野生動物が住み着いたとか良くある話だし、昔解体していた現場で壁の隙間からミイラ化したイタチが出て来たの見た事あるし、壁の隙間って結構盲点で厄介です。
マンションでも今回のケースみたいに、配管スペースの点検口から内部に入って、中できゃっきゃっと楽しんで、気づかず配管傷つけて水漏れ事故が起こるなんて事も起こりえる訳ですし、場合によっては隙間に挟まって抜けなくなるなんて事もあるのかも…
どうぞ皆様、私の様な失敗のない様、点検口にご注意下さいね。
2017年05月10日
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