永らくブログを更新せず、いつも応援いただいている皆様にご心配お掛けして申し訳有りません。
まずは活動休止してから今日までのご報告です。
8月 1日 くま
夜のご飯の食べが悪い為、ケージにて観察、
パセトシン服用後 嘔吐。
8月 2日 くま
日付が変わったところでオフィスケージに移動して観察、
03:30頃までに液状嘔吐4回、元気はある
朝通院、胃腸風邪と判断してインターキャット注射、
抗生剤と吐き気止め服用するが、
えづき止まらず、夜下痢
8月 3日 くま
主治医休診の為他病院にてセレニア注射
吐き気は止まるが、覇気食欲なし。下痢あり
夜になっても状態上向かず、パルボを疑い、
タミフル服用開始
8月 4日 くま
朝主治医の元で、犬パルボウイルス簡易検査実施、
陽性反応、白血球測定700、
パルボ遺伝子検査検体採取
セレニア、インターキャット注射
8月 5日、他園児に症状はなし。
妹猫まこ、二回目ワクチン接種
ワクチン接種時期の大人猫3匹に
追加ワクチン接種
8月 7日 くま永眠
8月 8日〜 まこ食欲不振で強制給餌
タミフル服用インターキャット接種
8月15日 まこ自食始める
8月16日 まこタミフル、インターキャット終了
8月27日 13匹全頭パルボ遺伝子検査実施
まこ及びだっこはパルボ抗体価検査実施
8月30日 まこ以外12匹は遺伝子検査陰性
まこパルボ抗体価 320倍未満
(野外株感染かワクチンによる値か判断できない)
だっこパルボ抗体価 5,120倍未満
(野外株感染による免疫抗体と考えられる)
現在、猫の幼稚園でまこだけがパルボウイルスを排出していることになります。
従いまして、まこの陰性を確認できるまで、対外的な活動休止は続きます。
一週間ごとに、遺伝子検査と抗体価検査を実施する予定です。
ご心配ご迷惑お掛けしておりますが、どうかもうしばらく見守っていてやってください。
この活動休止の間に、園内の清掃消毒を続けております。
廃棄処分とするものも多く、医療費と共に運営を圧迫しております。
いつもお願いばかりで心苦しいのですが、ご支援賜われましたら光栄です。
どうかご無理のない範囲で、よろしくお願い申し上げます。
■くまのパルボ発症について
8月1日夜から体調を崩したくまは、4日にパルボウイルス感染症と診断、
闘病を続けましたが、8月7日朝10時30分 身罷りました。
日に3回の輸液と投薬、強制給餌に耐えて頑張ってくれて、6日夜にはパルボの顕著な症状である下痢が治りだし、希望が見えてきたと思っていたのですが、強制給餌すらもまともに受け付けられずにいたこと、強制給餌と投薬の際に誤嚥させてしまったこと等から体力が持たず、朝の投薬のお世話の最中に身罷ってしまいました。
せっかく保護して戴いた大事な命を、こんな結果で失ってしま、保護主様預かり様にはお詫びのしようもございません。
本当に申し訳有りません。
今回永眠したくまは、保護主さん側にて遺伝子検査で陰性を確認し、ワクチン接種後十分な時間を置いて入園した子猫であった為、パルボウイルス感染をあまり疑わずにいたことで、初動対応がいつもより遅れました。
もしこれが隔離室で過ごす新入生なら、遅くとも2日の朝の段階でタミフル投与や各種検査を実施し、パルボと仮定して対応していたことでしょう。
自分の判断の甘さが悔やまれます。
くまは母猫と一緒に兄妹4匹で保護された子猫でした。
ファミリー纏めて保護されて、離乳までは母猫が育て、その後は預かりさんのお家で育てられました。
つまり、初乳をしっかり飲んでいて、母猫の移行抗体がきちんと子猫たちを守っている状態でした。
その状態でワクチン接種したことで、ワクチンブレイクが起こり、ワクチンの抗体を得られない状態から徐々に母猫の免疫抗体も薄れ、パルボに対して無力な状態になっていた為の感染です。
感染したのはどこなのかと考えれば、どこでも有り得るとはいえ、一番可能性が高いのは猫の幼稚園であることは事実です。
もしかすると、6月のだっこパルボ発症の際の最終清掃消毒に手抜かりがあったのかもしれませんし、全く他の理由によるものかもしれません。
一回目のワクチンが定着していなかったとしても、パルボウイルスに遭遇さえしなければ、感染発症することなどなかったのですから、うちにこなければ今も元気に過ごしてのだと思います。
それが悔やまれてなりません。
■妹猫まこについて
くまを看取り、厳重な感染症対策を施して荼毘に付し、次に考えたことは妹猫まこのことでした。
くまがワクチンブレイクだとすると、妹猫まこも同じ条件であり、発症の可能性が考えられます。
くまのパルボ診断を受けて、その時全く症状が見受けられなかったまこには、すぐ手配し5日に二回目ワクチンを接種しました。
8日からは子猫室から一匹だけのケージ生活にして、重点管理しているのですが、隔離してから食欲が落ちました。
幸い退院サポートなどを強制給餌すればちゃんと食べてくれるのですが、この状態が一週間続いた後、急に自食するようになりました。
この間、いつ発症してもおかしくないと考えて、タミフル投与とインターキャット接種を続けていましたが、自食しだして体重が増え始めたので、投薬を終了しました。
ただ、1匹で過ごすストレスからか、食事量は問題ないのに体重の増加が止まってしまっているのが気がかりです。
本日の抗体価検査の結果は、「パルボの発症を押さえるためには十分な数字(基準は>40倍)で、発症には至っていないが、感染はしているため、それでパルボ遺伝子が出ている可能性がある」とのこと。
食欲不振だった一週間は、もしかすると軽い発症だったのかもしれません。
だっこの時も、脱腸(直腸が腫れたことが原因、腫れたのはパルボウイルスの所為と考えられる)という症状が出なければ、パルボだと判らない状態でした。
やはり、それらしい症状は出ないけれどパルボウイルスを排出している「かくれパルボ」が実在するのだと再認識しています。
同時に、まこの抗体価を引き続き調べることで、有益なデータが得られるのではないかと考えています。
■雑記
昨年のパルボ発症は、ワクチン定着前の子猫でした。
なので今年は、生ワクチン接種後、必ず定着期間を過ぎてからの子猫室入りを徹底していたのに、またワクチン後の子猫が発症したことで、非常に強いショックを受けました。
追い打ちをかけたのは、くまが身罷ったこと。
全く食事できず、カロリーエースでさえ1mlを少しづつという状態でした。
それでも希望が見えたと思えたのに、誤嚥させてしまったことが直接の死亡原因だと思います。
いろんな経験を積んで、闘病看護はお手の物、などと思い上がったことを考えていたからだ、だからこんな結果になったのだと思いました。
猫の幼稚園を続けていて、はじめて「もうやめた方がいい」とさえ思いました。
まこの食欲不振が続き、いつ発症するかと毎日薄氷を踏む思いでいた時期は、きっと私自身が精神的に軽く病んでいたんだろうと思います。
毎日一人で行う清掃消毒と園児のお世話に疲れ切っていたのかもしれません。
でも、人と会うのも、人と話すのも、メールでさえも苦痛でした。
前向きな気持ちとか、「頑張る」という一言さえ言葉に出来ずにいたし、情緒不安定で、感情が攻撃的になったり卑屈になったり。
ちょうどお盆休みの時期だったので、本当に人に会わずに済んで良かったと感じています。
きっと不必要に周りを心配させたり混乱させたりしたでしょう。
いろんな方からメール連絡頂いておりましたが、不義理し続けて申し訳ありませんでした。
今夜から少しづつ、お返事させて頂きます。もう少しお待ちください。
最後に、
身罷ったくまの御霊が安らかでありますように、合掌
お疲れ様です。
くまがやすらかでありますように。
園児たちが皆健やかでありますように。