先日ちらっとお伝えした新入生達。
俗にいう訳あり大人猫。
それも8匹。
年齢は2010年生まれの9歳から2歳位まで。
現在一匹が猫の幼稚園に、
残り7匹がO動物病院に入院中です。
一緒に暮らしていたのは9匹でした。
一匹はこのレスキューのお話を受けたペットシッターさんが引き受けて、新しい家族を探してくれています。
私がさつきさんからこの話を聞いたのは10月16日の夜でした。
事情があり9月20日から自宅に戻れてない一人暮らしの女性宅に、猫が9匹残されている。
16日日中、女性と面談した弁護士Tさんが、水や食料を用意して様子を確認に行き、7匹の生存を確認した。
女性は今後、自宅に戻って猫達と暮らせる状況には戻れそうにない。
女性は2年前まで依頼していたペットシッターさんを覚えており、T弁護士を通じて、彼女に猫の今後を託したい、費用として20万円だけ用意できたとのこと。
ペットシッターSさんは、いきなりの相談に困惑し、以前から顔見知りのさつきさんに相談。
さつきさんは、猫の幼稚園の副理事だけど、こんな案件を勝手に受けられないと、すぐ伊與田に連絡。
話を聞いて、放って置かれている期間が4週間もあり、事態は一刻を争う状況で猶予はない、幸い17日は私自身が動けるので、すぐに現地へ行こうと話が纏まり、17日にSさんと合流、全頭生存確認し、無事保護。
これがその際の写真です。
26日間もの長い間、放って置かれた猫達は、まずは健康診断が必要なので、そのまま病院へ向かい、主治医の元へ預けました。
8匹もの訳あり猫達を二つ返事で快諾して下さったO病院に感謝します。
血液検査では、特に心配するような問題は見つからず、一安心。
ただ、長毛種が多く、そのほとんどは手入れを怠った為に、被毛がひどい状態です。
これでも一匹分の一部。
硬くフェルト状に絡まっていて、身動き取れないくらいでした。
この子はこれだけの毛を取って、やっと香箱座りができる様になりました。
順番に毛刈りをしてくれていますが、猫達の負担を考慮しつつ、何日間かに分けて順番に行って貰っています。
毛刈りすると、皮膚が炎症起こしている子や、できものが出来てしまっていて、切除手術が必要な子もでてきました。
幸い殆どの猫達は不妊手術が終わっていますが、2歳位であろう二匹だけがまだの様ですので、避妊手術も済ませる段取りです。
状態のいい子から、順番に退院して猫の幼稚園にやってきます。
全員が猫の幼稚園で揃うのは、11月に入ってからになるでしょう。
この子達の今後について、Sさん・さつきさん、私の考えは一緒です。
どの子にももう一度、幸せ家猫さんになって欲しい、そう心から願っています。
なので元飼い主さんにはT弁護士を通じて、全頭の所有権放棄をして貰っています。
以前の様子を知るSさんによると、どの子も明るく活発で、人に対して友好的な、とても可愛い子達だったそうです。
でも今一緒に過ごしている子の様子を見ていると、情緒不安定だなと感じます。
身体には問題がなくても、4週間もの間、飼育放棄されてしまった出来事は、心に深い傷を作っています。
元飼い主さんが、自身でお世話できる数以上に増やしたことは、確かによくないことなのですが、愛情をかけていたのは間違いないと思いますし、今回一緒に暮らせなくなった事情は、本当に誰にでも起こりえるし、致し方ないことでもあり彼女を責めることはできません。
だからこそ、この数ヶ月の環境変化に不安を感じ、情緒不安定なのだと思います。
出来る限りのケアをしていこうと思います。
どうか皆様、お力お貸しください。
近日中にご縁募集も始めます。
人と触れ合うことで心のケアにもなるでしょう。
週末には会いに来てやってください。
元飼い主さんからこの子達に託された20万円は、Sさんが引き受けた一匹分の医療費をSさんが負担して下さって、全額を8匹にとお心遣い頂いております。
ですが、入院や手術が続くので、とてもこの金額では足りないのも事実。
この子達への医療費ご支援や、フードのご支援をお願いできれば、とてもありがたいです。
どうか宜しくお願い致します。
もう一つお願いです。
私を含めて、お一人暮らしでペットと暮らしている皆さん、どうか不測の事態に備えて、信頼できる方にペットの行く末を託せるように、事前に準備しておくことを考えてくださいね。
2019年10月24日
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