1匹はレスキューの大元を受けてくれたシッターSさんが預かって、信頼できるご縁に繋いでくれて、残り8匹が猫の幼稚園に入園。
年若い子達は、あっという間にご縁を頂戴し、
茶トラ特有のお気楽な性質のシニア世代きりぼしもさっさと卒園、
女王様の貫禄のもんじゅの姐御も、素敵な女性と華やかな家猫生活を満喫し、
引っ込み思案で健気なけんぱちも、自分らしく過ごせる安住の地を見つけ、
甘え下手なしゃもんも、熱烈に愛して下さる方とめぐり合って、すごく甘えたで可愛いお顔になって、
短い足に長毛種という、お手入れがとても難しく、癇癪持ちのみかづきは、元々小さな頃からお世話に関わって下さっていたシッターSさんがおうちに迎えてくれて、愛情いっぱいの適切な被毛のお手入れ故、日々快適に過ごせて性格がまあるく穏やかになって…
残るは10歳を迎えるひじきのみ。
正直、ひじきはこのままでもいいかな?なんて考えていたんです。
猫の幼稚園にやってきた時のひじきは、11月から年末近くまで、心開かず猫ロフトから下界を静かに見下ろしていました。
度重なる環境変化に、人間不信だったのかなあ。
元飼い主さんは以前はちゃんと猫達を愛して慈しんでいたし、その頃の記憶と、ここ数年の環境変化と飼い主さんの変化が、ひじきにはショックだったのかなと考えていました。
それでも仲間達が卒園していく中で、猫の幼稚園に環境に馴染んで、私との暮らしにも慣れ、日々すごく甘えるようになったひじき。
いつのまにか、ごくごく自然に、猫の幼稚園三代目ボスに就任していましたしね。
本当に愛おしい子です。
シニア世代だし、今後このままでも別にいいかな〜なんて思ってはいたのですが。
モヘアにご縁を頂いた際、ひじきの事も見初めて一緒にと希望して下さったご縁に、トライアルを決めました。
トライアル出発前には、毎晩寝物語に「保護猫のままでいるより、もう一度幸せな家猫になろうね」と言い聞かせて、
それでも新しい環境に馴染めないようなら、トライアル中止にすればいい、まずはやってみようと、希望者のFさんと連絡を取り合った数日間。
チビ猫モヘア改めショコラ君の構って攻撃に辟易しながらも、へそ天で寝ているひじき改めノエル君。
そんな様子をお知らせ頂いて、これなら大丈夫!と考えました。
ひじき、正式譲渡です。
これで、訳あり大人猫9匹のご縁探しが終了になりました。
応援して下さった皆様、ありがとうございました。
特殊なケースで緊急保護した子達、一ヶ月間猫達だけで飲まず食わずの環境にいて、本当によく生き抜いてくれました。
レスキューを繋いで下さった津田弁護士にも心から感謝致します。
元飼い主さんから話を聞き、すぐに現地に駆けつけてくれていなかったら、全員生還出来ていなかったかもしれません。
いろんな方のお力が重なって、第二の猫生を始めた9匹と、9匹を見初めてくれた新しい飼い主さん達に、心から幸多かれと祈ります。
ありがとうございました。
▪️Twitterも見てね▪️