夏の間は闘病続きで慌ただしくて、気付くとがくの紹介を全然していませんでした
がくが保護されたのは5月。
本当に酷い状態でした。
がりがりにやせ細った身体で、下顎の骨折と、その下顎にくっついているはずの皮膚が、べろ〜んと顎から剥がれてしまって壊死し始めていて、おまけに全身小蝿の蛆にたかられて…
今思い出してぞっとするような状況でした。
それでもがくは生きたい!と強く願っていて保護されたその晩、病院でご飯を食べて周りをびっくりさせました
体力回復を待ってすぐに手術し、骨折と顎は一ヶ月程掛かって完治。
顎下は何度も膿んで大変だったけど、本当に巧くくっついてくれた物です
それだけでもスゴいと思っていたけれど、主治医の岩本院長は歪んでしまった下の歯を矯正してくれました。
その手術が7月初旬のことで、術後のがくを診た院長は、
「完璧な手術だな」と自画自賛(笑)
でも確かに、本当に綺麗になったがくの顎と口は完璧な仕上がりです。
院長、ありがとうございます
おかげ様で、がくはもう、見た目も全く普通の猫さんです
ね
下から見上げても、綺麗なもんででしょう〜〜
後遺症らしいものは、少しだけ片目に涙が出ることがある位かなあ。
日常は全く他の園児と同じ様に、元気に過ごしています。
勿論食事も他の園児と一緒で、ロイカナカリカリをカリポリ言わせて食べてます
あと私達猫の幼稚園ががくの為にするべきことは、がくを終生大事にして下さるほんとのご家族を見つけて、がくを託すことだけ。
こんな強運猫さんをお家に迎えたら、きっと強運のお裾分けが…
下顎骨折を克服したがく、素敵なご縁探してま〜〜す!よろしくね
2010年09月09日
2010年07月06日
2010年06月23日
下顎骨折4
手術後のがくは、毎日ご機嫌に過ごしています。
剥がれていた下顎の皮膚も、表面上は巧くくっついている様に見えるんですが、何度か下顎に炎症を起こし、腫れ上がってはその度に血膿を出しています。
ですが、以前頬の部分が膿んだ時の様に、何度も同じ箇所が膿み続ける事はなく、一度膿を出してしまえば数日で綺麗に治ります。
先日の通院の際に、腫れた下顎に針を刺してみて貰いました。
腫れ具合から丁度膿が爆発する所かなと思ったんですが、まだ膿はです、大量に血が出てしまいました
でも担当のU獣医師は笑顔で「これだけ血が返ってくるってことは、顎の内部の肉がちゃんと盛り上がってきていて、空洞になっていないってことですね」と喜んで下さいました
どうやら剥がれていた下顎の皮膚に関しては、いい具合に治癒してきているようです
6月4日にはワクチンも接種も済ませました。
体重も増えてきました。
5月7日の保護時900g
5月15日の手術時1.1kg
5月22日の退院時1.2kg
6月4日 1.3kg
6月15日 1.4kg
そして今日、6月23日は1.54kg
随分とお顔がまあるく可愛くなってきたでしょ
今夜はがくを可愛がってくれているmaoさんがお手伝いに来てくれているので、がくをリビングに連れ出してみました。
隔離室内ではちょこちょこケージから出てお散歩楽しんでるがくですが、隔離室から出るのはおっかなびっくりです
長いしっぽをこれ以上ないくらいに丸めていましたが、大好きなmaoさんのお膝に載せて貰うと俄然調子が出て来た模様(笑)
他の園児にもちゃんとご挨拶しています
だんだんご機嫌になってきて…
足取り軽く、リビングの探検に出かけていきました
早く優しい家族を探すお許しがでますように
来週当たり、通院予定です
剥がれていた下顎の皮膚も、表面上は巧くくっついている様に見えるんですが、何度か下顎に炎症を起こし、腫れ上がってはその度に血膿を出しています。
ですが、以前頬の部分が膿んだ時の様に、何度も同じ箇所が膿み続ける事はなく、一度膿を出してしまえば数日で綺麗に治ります。
先日の通院の際に、腫れた下顎に針を刺してみて貰いました。
腫れ具合から丁度膿が爆発する所かなと思ったんですが、まだ膿はです、大量に血が出てしまいました
でも担当のU獣医師は笑顔で「これだけ血が返ってくるってことは、顎の内部の肉がちゃんと盛り上がってきていて、空洞になっていないってことですね」と喜んで下さいました
どうやら剥がれていた下顎の皮膚に関しては、いい具合に治癒してきているようです
6月4日にはワクチンも接種も済ませました。
体重も増えてきました。
5月7日の保護時900g
5月15日の手術時1.1kg
5月22日の退院時1.2kg
6月4日 1.3kg
6月15日 1.4kg
そして今日、6月23日は1.54kg
随分とお顔がまあるく可愛くなってきたでしょ
今夜はがくを可愛がってくれているmaoさんがお手伝いに来てくれているので、がくをリビングに連れ出してみました。
隔離室内ではちょこちょこケージから出てお散歩楽しんでるがくですが、隔離室から出るのはおっかなびっくりです
長いしっぽをこれ以上ないくらいに丸めていましたが、大好きなmaoさんのお膝に載せて貰うと俄然調子が出て来た模様(笑)
他の園児にもちゃんとご挨拶しています
だんだんご機嫌になってきて…
足取り軽く、リビングの探検に出かけていきました
早く優しい家族を探すお許しがでますように
来週当たり、通院予定です
2010年06月08日
下顎骨折3
5月7日に瀕死の状態で保護されたがく。
直ぐに池田市のベル動物病院に入院し、まずは蛆虫との戦いから始まった入院生活ですが、日を追う毎に綺麗な状態になっていくがく。
900gで保護された身体は、一週間経って1.1kgになりました。
院長から15日に手術すると聞いた時、正直びっくりしたものです。
手術出来る身体になるには、もっと時間が掛かると思っていたから。
でも骨折も、顎の皮膚が剥がれているのも、時間が経てば立つ程、綺麗に治りにくくなる訳だし、手術は早いに越した事はないんです。
手術の内容は、大きく二つ。
骨折した顎の骨を固定すること。
剥がれてしまった顎の皮膚を、引っ張って骨に引っ掛ける様にしてくっつけること。
皮膚は膿んでいた部分を綺麗に洗浄して貰っていたので、随分とよくなってはいました。
その内部をめすで碁盤の目状に切り込みをいれて、再生し易い状態にした上で、しっかりと引っ張って下の犬歯に引っ掛けて固定します。
ベルさんでは、岩本院長はこういった外科手術が得意だし、副院長鈴村先生は腫瘍にかけては大阪の獣医師のうち5本の指に入ると言われているし、代診の若手の先生方もみな熱心だし、獣看護士さん達は動物にも人にも優しいし、本当にすばらしい動物病院だと思います。
ベルさんのスタッフ皆さんのお陰で、がくの手術が無事終わり、その後も入院して経過観察。
そして5月22日に退院。
本来ならもう少し長く入院するのかもしれませんが、猫の幼稚園では比較的猫に対する看護経験も多く、自宅療養出来る状態になれば退院する事が多いんです。
術後の状態です。
犬歯が一本、突き出てしまってますが、顎自体は綺麗に固定できました。
左側の顎下は比較的くっついて来たのですが、どうも右側がくっつきが悪いようです。
下の歯と歯肉の周りに、大きな空間ができるので、食べた後はそこを綺麗にしてやらないと傷に障ります。
涎も多く、用意しているお水はその所為ですぐに汚れてしまいます。
コットンや綿棒を使って綺麗にするんですが、どうしても皮膚の足りなかった口先の歯肉部分にもあたって、血が滲んでしまうのが辛いです。
それに右側の目の下、頬の部分に炎症が起きていて、腫れています。
膿も溜まっていて、一日に朝昼晩と膿を出しては消毒します。
でもがくは毎回この洗浄にとっても協力的です。
ケージから出される時はいやがって、思わずケージにしがみついちゃうんですが、お膝に抱っこして洗浄処置をすると、直ぐにご機嫌を直してごろごろ言い乍ら甘えてくれます。
ほんまに、可愛いいい子です
退院後一週間した29日に通院。
体重が少し増えて1.2kgになりました
左側は落ち着いています。
右も一週間で随分とくっついてきました。
長く掛かった頬の膿もやっと出尽くして、腫れも収まりました。
口の中も綺麗になってきて、涎が出なくなりました。
顎もしっかり固定されているので、犬歯に引っ掛けていたワイヤーを外しました。
経過はなかなか良いようです
代診の若手の先生達も沢山いる獣看護士さん達も、がくの経過がいい事をとても喜んで下さいます
でも院長&副院長のレベルでは、顎が歪んでしまってるから、犬歯が一本前に突き出してるのが気に入らないようです。
経過をみて皮膚を傷つけるようなら犬歯を削るとか、若しくはもう一度外科手術を考えるとか…
まあ、あれだけの怪我ですから、一回の手術で綺麗にすっきり治るのは無理ってもんでしょうね
その4に続きます。
直ぐに池田市のベル動物病院に入院し、まずは蛆虫との戦いから始まった入院生活ですが、日を追う毎に綺麗な状態になっていくがく。
900gで保護された身体は、一週間経って1.1kgになりました。
院長から15日に手術すると聞いた時、正直びっくりしたものです。
手術出来る身体になるには、もっと時間が掛かると思っていたから。
でも骨折も、顎の皮膚が剥がれているのも、時間が経てば立つ程、綺麗に治りにくくなる訳だし、手術は早いに越した事はないんです。
手術の内容は、大きく二つ。
骨折した顎の骨を固定すること。
剥がれてしまった顎の皮膚を、引っ張って骨に引っ掛ける様にしてくっつけること。
皮膚は膿んでいた部分を綺麗に洗浄して貰っていたので、随分とよくなってはいました。
その内部をめすで碁盤の目状に切り込みをいれて、再生し易い状態にした上で、しっかりと引っ張って下の犬歯に引っ掛けて固定します。
ベルさんでは、岩本院長はこういった外科手術が得意だし、副院長鈴村先生は腫瘍にかけては大阪の獣医師のうち5本の指に入ると言われているし、代診の若手の先生方もみな熱心だし、獣看護士さん達は動物にも人にも優しいし、本当にすばらしい動物病院だと思います。
ベルさんのスタッフ皆さんのお陰で、がくの手術が無事終わり、その後も入院して経過観察。
そして5月22日に退院。
本来ならもう少し長く入院するのかもしれませんが、猫の幼稚園では比較的猫に対する看護経験も多く、自宅療養出来る状態になれば退院する事が多いんです。
術後の状態です。
犬歯が一本、突き出てしまってますが、顎自体は綺麗に固定できました。
左側の顎下は比較的くっついて来たのですが、どうも右側がくっつきが悪いようです。
下の歯と歯肉の周りに、大きな空間ができるので、食べた後はそこを綺麗にしてやらないと傷に障ります。
涎も多く、用意しているお水はその所為ですぐに汚れてしまいます。
コットンや綿棒を使って綺麗にするんですが、どうしても皮膚の足りなかった口先の歯肉部分にもあたって、血が滲んでしまうのが辛いです。
それに右側の目の下、頬の部分に炎症が起きていて、腫れています。
膿も溜まっていて、一日に朝昼晩と膿を出しては消毒します。
でもがくは毎回この洗浄にとっても協力的です。
ケージから出される時はいやがって、思わずケージにしがみついちゃうんですが、お膝に抱っこして洗浄処置をすると、直ぐにご機嫌を直してごろごろ言い乍ら甘えてくれます。
ほんまに、可愛いいい子です
退院後一週間した29日に通院。
体重が少し増えて1.2kgになりました
左側は落ち着いています。
右も一週間で随分とくっついてきました。
長く掛かった頬の膿もやっと出尽くして、腫れも収まりました。
口の中も綺麗になってきて、涎が出なくなりました。
顎もしっかり固定されているので、犬歯に引っ掛けていたワイヤーを外しました。
経過はなかなか良いようです
代診の若手の先生達も沢山いる獣看護士さん達も、がくの経過がいい事をとても喜んで下さいます
でも院長&副院長のレベルでは、顎が歪んでしまってるから、犬歯が一本前に突き出してるのが気に入らないようです。
経過をみて皮膚を傷つけるようなら犬歯を削るとか、若しくはもう一度外科手術を考えるとか…
まあ、あれだけの怪我ですから、一回の手術で綺麗にすっきり治るのは無理ってもんでしょうね
その4に続きます。
2010年05月31日
下顎骨折2
下顎骨折が判明した仮名がく。
今後の治療相談をして入院を決めた後、担当のN獣医師に質問しました。
「ここ、なんで皮毛の色が変わってるんでしょうね?」って。
そう言い乍らその部分をじいっと見つめると、なんか違和感が。
「」
焦点を合わせて凝視すると、ようやく正体が分かりました。
う じ む し …
それは大量の蛆だったんです。
じっと見てると皮毛の下から沸き上がってくるような…
それはもう大量の蛆。
多分小蝿の蛆でしょう、がくの皮毛の下からうにょうにょ現れました。
正直悲鳴あげなかったのが不思議(笑)
他の部分はどうなんだろうと身体をひっくり返すと、お尻からまたうじゃうじゃと
それを見た時「これ、直腸から内蔵にまで損傷及んでるんじゃ…」と。
となると、もしかすると間に合わないかもしれない、そう感じたんです。
N獣医師は顔は引きつってますが冷静さを保ちつつ、何度もがくの身体に大きなスポイドでお湯をかけて蛆を洗い流してくれます。
いつも親切に対応してくれる獣看護士さんと一緒に、毛を剃り、あちこちに潜む蛆を退治してくれます。
これが蛆ではなくノミだったら、レボリューションやフロントラインが効きますが、蛆には駆虫薬が無いんだそうです。
次亜塩に付けても蛆は死なないそうです。
だから洗い流すとか、摘み取るとかしないと退治出来ないから、本当に厄介です。
(N獣医師、実は虫が苦手で、この晩悪夢に二度もうなされたとか)
でも蛆は全身にうじゃうじゃ。
あまりのスゴさに、新人の先生が見に来るくらいです
そのうちがくの様子が変わりました。
お湯をかけているとはいえ、身体が濡れたことで次には身体が冷えて疲れて来たのでしょう。
とりあえず、処置はそこ迄にして後は入院して続きをお願いすることになりました。
でももしかすると…
こんな状態では助からないのでは、そんな心配があったのも事実です。
帰りの車の中で、やちゅさんと色々相談しました。
自力で食べてくれるなら、
自力で排泄できるなら、
身体に不自由が残っても、身体の一部が変形しても、猫の幼稚園で守っていく事ができるよね、って。
処置している間、がくは本当に安心した様に身体を預けてくれていました。
この子、人に慣れてる。
人を信じてる。
後は、この子の生命力の問題なんだと祈る気持ちで朝を待ちました。
翌朝まで病院からの連絡はありませんでした。
ということは、少なくとも危篤状態には陥ってない。
ドキドキし乍ら病院に電話。
担当のN獣医師は診察中でしたが、電話にでてくれた獣看護士さんががくの状態を詳しく教えてくれました。
がくは、あの状態で夜中から朝にかけて、自力でご飯を食べたんです
希望が見えました。
自力で食べるなら、きっと体力も回復して、手術に耐える身体になる。
きっと蛆にも勝つことが出来る、そう思えました。
病院のスタッフ皆さんが、がくの身体を思いやって、時間を作っては蛆を退治して下さいました。
「この蛆虫が憎らしいよな」って言い乍らピンセットで一体づつ摘んで退治して下さったそうです。
本当に有り難いです。
そうして、会いにいく度がくは綺麗になっていきました。
院長も数日して「蛆には勝てたな」って。
副院長は「あの子、ほんとに強い」って
体重はまだ増えません。
保護した時は900g。
身体の大きさからしたら倍以上無くてはいけないのに。
入院して数日でわずかに100g増えただけでした。
それでも、がくは生きてる。
毎日身体を綺麗にしてもらって、沢山甘えさせてもらって。
傷を舐めると悪化するので、特性のカラーを付けて貰っていたがく。
そのカラーには、N獣医師が、優しいコメントを書き加えて下さってました。
「ささみが好きです
腰を撫でられるのも好きです〜」って
本当にベルさんに走って良かった。
諦めずに治療お願いして良かった。
その3に続きます…
今後の治療相談をして入院を決めた後、担当のN獣医師に質問しました。
「ここ、なんで皮毛の色が変わってるんでしょうね?」って。
そう言い乍らその部分をじいっと見つめると、なんか違和感が。
「」
焦点を合わせて凝視すると、ようやく正体が分かりました。
う じ む し …
それは大量の蛆だったんです。
じっと見てると皮毛の下から沸き上がってくるような…
それはもう大量の蛆。
多分小蝿の蛆でしょう、がくの皮毛の下からうにょうにょ現れました。
正直悲鳴あげなかったのが不思議(笑)
他の部分はどうなんだろうと身体をひっくり返すと、お尻からまたうじゃうじゃと
それを見た時「これ、直腸から内蔵にまで損傷及んでるんじゃ…」と。
となると、もしかすると間に合わないかもしれない、そう感じたんです。
N獣医師は顔は引きつってますが冷静さを保ちつつ、何度もがくの身体に大きなスポイドでお湯をかけて蛆を洗い流してくれます。
いつも親切に対応してくれる獣看護士さんと一緒に、毛を剃り、あちこちに潜む蛆を退治してくれます。
これが蛆ではなくノミだったら、レボリューションやフロントラインが効きますが、蛆には駆虫薬が無いんだそうです。
次亜塩に付けても蛆は死なないそうです。
だから洗い流すとか、摘み取るとかしないと退治出来ないから、本当に厄介です。
(N獣医師、実は虫が苦手で、この晩悪夢に二度もうなされたとか)
でも蛆は全身にうじゃうじゃ。
あまりのスゴさに、新人の先生が見に来るくらいです
そのうちがくの様子が変わりました。
お湯をかけているとはいえ、身体が濡れたことで次には身体が冷えて疲れて来たのでしょう。
とりあえず、処置はそこ迄にして後は入院して続きをお願いすることになりました。
でももしかすると…
こんな状態では助からないのでは、そんな心配があったのも事実です。
帰りの車の中で、やちゅさんと色々相談しました。
自力で食べてくれるなら、
自力で排泄できるなら、
身体に不自由が残っても、身体の一部が変形しても、猫の幼稚園で守っていく事ができるよね、って。
処置している間、がくは本当に安心した様に身体を預けてくれていました。
この子、人に慣れてる。
人を信じてる。
後は、この子の生命力の問題なんだと祈る気持ちで朝を待ちました。
翌朝まで病院からの連絡はありませんでした。
ということは、少なくとも危篤状態には陥ってない。
ドキドキし乍ら病院に電話。
担当のN獣医師は診察中でしたが、電話にでてくれた獣看護士さんががくの状態を詳しく教えてくれました。
がくは、あの状態で夜中から朝にかけて、自力でご飯を食べたんです
希望が見えました。
自力で食べるなら、きっと体力も回復して、手術に耐える身体になる。
きっと蛆にも勝つことが出来る、そう思えました。
病院のスタッフ皆さんが、がくの身体を思いやって、時間を作っては蛆を退治して下さいました。
「この蛆虫が憎らしいよな」って言い乍らピンセットで一体づつ摘んで退治して下さったそうです。
本当に有り難いです。
そうして、会いにいく度がくは綺麗になっていきました。
院長も数日して「蛆には勝てたな」って。
副院長は「あの子、ほんとに強い」って
体重はまだ増えません。
保護した時は900g。
身体の大きさからしたら倍以上無くてはいけないのに。
入院して数日でわずかに100g増えただけでした。
それでも、がくは生きてる。
毎日身体を綺麗にしてもらって、沢山甘えさせてもらって。
傷を舐めると悪化するので、特性のカラーを付けて貰っていたがく。
そのカラーには、N獣医師が、優しいコメントを書き加えて下さってました。
「ささみが好きです
腰を撫でられるのも好きです〜」って
本当にベルさんに走って良かった。
諦めずに治療お願いして良かった。
その3に続きます…
2010年05月27日
下顎骨折1
入園NO,301番の新入生をご紹介
仮名:がく
生後5ヶ月位の男の子です。
がりがりですが、なかなか可愛い白きじ君です。
でもよく見ると…
顎が…
がくは下顎骨折です。
それだけではなく、下顎の肉と皮膚が、べろ〜んと骨から剥がれていました。
一体どんな状況でそんな酷い怪我を負ったのか、皆目見当もつきません。
5月7日、がくは突然堺市のある会社に現れました。
この会社は仲間のやちゅさんがお勤めしていて、見慣れない猫の様子に気になって見に行くと…
そこにはどろどろに汚れて、がりがりに痩せて、何やら異臭漂う小さな猫さんがいたのでした。
とにかく助けが必要な様子に、すぐ箱を用意して保護。
箱の中でこの猫さんは安心した様に横になって丸まったそうです。
電話を貰った時、私ととんちゃんは次々入園する子猫受け入れの準備に大わらわでした。
でもやちゅさんと話してみると、そうもその猫さんは顎に怪我をしている様子なので、外科的手術も得意なベルさんに走るのが一番、と考え、仕事が終わるやりゅさんを迎えに堺迄車を飛ばし、そのまま池田のベルさんに向かいました。
病院で事情を説明すると、すぐレントゲン撮影。
その結果、下顎がまっぷたつに縦に割れていることがはっきりと分りました。
おまけに皮膚が剥がれていて、その内部がかなり膿んでしまっている。
この猫さんの、車に充満する程の異臭は、この膿が原因でもあったのでしょう。
早速、今後の治療方針を考えます。
下顎が腫瘍等によって失われてしまう事は、老猫さんにままあることなのだそう。
その為自力で食べられなくなる事もあり、そうなると胃にチューブを通して…という大掛かりな介護が必要になります。
この子もこの状況が結構長かったようで、既に骨の一部が溶けている模様。
今後の外科的手術でどこまで下顎を残せるのかが、決め手になるかもしれないけれど、まずはがりがりに痩せた身体をどうにかしないと、今の衰弱した身体では麻酔に耐えられない。
外科的手術にはお金が掛かります。
加えて今後の介護が必要となったらどうするか。
この子の状態では、安楽死を勧める獣医師も多いでしょう。
また多額の資金を使って一匹の猫を救うよりも、その資金でもっと多くの猫を保護することをよしとする保護活動のあり方もあるでしょう。
長年連れ添った愛猫さんとは違って、今日数時間前に初めて会った猫さんということもあります。
正直私もやちゅさんも悩みました。
院長とも相談し、私達はやはり、まずは積極的に治療をと願いました。
でもそのすぐ後に、この猫さんの異変に気付き、、思わずこれはもう駄目なのかもしれないと思ってしまったんです。
長くなるのでその2に続きます。
仮名:がく
生後5ヶ月位の男の子です。
がりがりですが、なかなか可愛い白きじ君です。
でもよく見ると…
顎が…
がくは下顎骨折です。
それだけではなく、下顎の肉と皮膚が、べろ〜んと骨から剥がれていました。
一体どんな状況でそんな酷い怪我を負ったのか、皆目見当もつきません。
5月7日、がくは突然堺市のある会社に現れました。
この会社は仲間のやちゅさんがお勤めしていて、見慣れない猫の様子に気になって見に行くと…
そこにはどろどろに汚れて、がりがりに痩せて、何やら異臭漂う小さな猫さんがいたのでした。
とにかく助けが必要な様子に、すぐ箱を用意して保護。
箱の中でこの猫さんは安心した様に横になって丸まったそうです。
電話を貰った時、私ととんちゃんは次々入園する子猫受け入れの準備に大わらわでした。
でもやちゅさんと話してみると、そうもその猫さんは顎に怪我をしている様子なので、外科的手術も得意なベルさんに走るのが一番、と考え、仕事が終わるやりゅさんを迎えに堺迄車を飛ばし、そのまま池田のベルさんに向かいました。
病院で事情を説明すると、すぐレントゲン撮影。
その結果、下顎がまっぷたつに縦に割れていることがはっきりと分りました。
おまけに皮膚が剥がれていて、その内部がかなり膿んでしまっている。
この猫さんの、車に充満する程の異臭は、この膿が原因でもあったのでしょう。
早速、今後の治療方針を考えます。
下顎が腫瘍等によって失われてしまう事は、老猫さんにままあることなのだそう。
その為自力で食べられなくなる事もあり、そうなると胃にチューブを通して…という大掛かりな介護が必要になります。
この子もこの状況が結構長かったようで、既に骨の一部が溶けている模様。
今後の外科的手術でどこまで下顎を残せるのかが、決め手になるかもしれないけれど、まずはがりがりに痩せた身体をどうにかしないと、今の衰弱した身体では麻酔に耐えられない。
外科的手術にはお金が掛かります。
加えて今後の介護が必要となったらどうするか。
この子の状態では、安楽死を勧める獣医師も多いでしょう。
また多額の資金を使って一匹の猫を救うよりも、その資金でもっと多くの猫を保護することをよしとする保護活動のあり方もあるでしょう。
長年連れ添った愛猫さんとは違って、今日数時間前に初めて会った猫さんということもあります。
正直私もやちゅさんも悩みました。
院長とも相談し、私達はやはり、まずは積極的に治療をと願いました。
でもそのすぐ後に、この猫さんの異変に気付き、、思わずこれはもう駄目なのかもしれないと思ってしまったんです。
長くなるのでその2に続きます。