2023年06月05日

新プロジェクト立上げのご報告

気がつけばもう六月。
ブログはほったらかしですが、日々の活動は滞りなく進んでおります。
NPO法人の業務報告も、動物取扱業の業務報告も、めんどくさい確定申告も滞りなく完了済み。

定期総会は4月末に開きました。
報告書や会計書類はいつも通り、HPに記載しておりますので、ぜひご確認くださいね!

入園数減ってます。

・コロナ禍初期の2020年度は入園87匹 卒園81匹
・2021年度は入園62匹 卒園68匹 
 ※なんと譲渡率100%超え
・2022年度は入園51匹 卒園50匹 
 ※死亡率0%!
 ※三月末に子猫二匹入園で譲渡率100%超えが消えました(笑)

それだけ関わってる行政に収容される猫さんが少なくなってるってことでして、これは一重にTNRに尽力くださってるボランティアさん達のおかげです!
本当にお疲れ様です、そしてありがとうございます。


今回は2年ごとの役員改選。
兼ねてからの予定通り、ずっと監事を続けてくれた大石さんが退任されて、新しく藤原さんが監事職に就いてくださることになりました。
大石さんにはNPO法人立上げ前からずっと尽力いただき、本当に感謝しても仕切れないくらい。
退任されても今後のお付き合いがなくなる訳ではないけれど、この場を借りてもう一度心から

ありがとうございました!

あ、総会は4月末だけど、役員任期は六月末までなんで…
今はまだ大石さんが監事で〜す。

その大石さんの大きなご寄付で実現した猫の幼稚園全面リノベーション工事ももう8年前のこと。
そろそろ補修工事も視野に入れないといけない時期なんですが、ちょっと思うところがありまして。

猫の幼稚園移転プロジェクト はじめます!

今のこのマンションは、駅近でほんとに便利だし日当たりも良いし、住民の皆様とも良い関係築けているし、現状維持ならこのままでなんの問題もないんです。

でも…
折角認定NPO法人にもなって、コロナ禍からの新しい日常が始まって、おまけに活動開始から20年目がもう目の前に来ていて、そんな時に現状維持でいいの!?
伊與田の年齢考えても、現状打破してもう一段階上の活動目指すには、ここがラストチャンスかな、と。


その為には、このマンションではなく、違う環境で活動したいなと思案しております。

具体的には伊與田個人資産のこのマンション売却して、その費用で移転。
折りよくローンも払い終えて、売却しやすいし。
元々私になにかあったら、このマンションは猫の幼稚園に遺贈する計画で、仲間にも常々そう説明していたけど、今度はもう最初から名義を猫の幼稚園にするか共有名義にするかなと。

そうです、自分の資産投げ出す覚悟はできてます。
残りの人生、猫の幼稚園に賭ける所存です。


実際ここがいくらで売却できるのか?
移転の為の物件が見つかるのか?
資金は足りるのか?
もうほんとに問題山積みです。

会員さんの中には遠くに行かないで!って声があるのも事実だし。

でもね、もう少し広い空間が欲しいのです。
園児達をグループ分けするスペースが欲しいなと。
コロナ禍の中で前とは違うお見合い会や授業参観を重ねてきて、そう感じるようになりました。

子猫の入園数が減って、授乳期の赤ちゃん猫が増えて、今度は訳あり大人猫の入園が増える気配なんです。
実際5月に二匹入園していて、また来週には4匹の訳あり大人猫達が入園します。

昨年の動物愛護法改正により、使用できるケージの大きさも変わったし、それならケージを並べるよりも、今の子猫室みたいな小部屋でいいからもう少しあったらいいなあと思うようになりました。

ビルの建て替え等で切羽詰まっての移転計画ではありませんから今すぐという訳ではないし、実際問題資金が賄えるのか?とか不安もあるけど、とにかく一度声に出してプロジェクトを立ち上げなければなにも始まらない!

そんな訳で今日の記事を書くに至りました。
質の高い保護活動をとの想いに共感いただければ幸いです。


文章ばっかりだと寂しいから、5月に入園した二匹を紹介しておきますね。

三毛猫:仮名せなちゃん
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茶虎猫:仮名そなちゃん
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共に今年5月に4歳になった猫さんです。姉妹ではないけど、元飼い主さんの元で一緒に育った仲良しさん。
TEAMねこのてさんから卒園した二匹ですが、訳あってTEAMねこのてさんに戻されたそうで、一年間猫の幼稚園に留学して新しいご縁を探すことになりました。

そなちゃんは子猫室で保母さん見習い中
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せなちゃんは洗面室を根城にして一国一城気分を満喫中
たまにお風呂場で遊んでます(笑)
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おチビ猫さん達はYouTubeライブ配信で会っていただけますので、ぜひどうぞ!







posted by いよだとばん&むう at 20:55| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月15日

認定NPO法人取得しました

■ご報告■
◆◇◆認定NPO法人取得しました◆◇◆
2023年2月8日より、
認定 特定非営利活動法人 猫の幼稚園
となりました。



皆様のご支援のお陰を持ちまして、初めての挑戦で無事に認定を取得できました。
本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
これで個人様・企業様共に、ご寄付頂いた支援者様に
◆所得税◆法人税◆相続税◆個人住民税◆に
税制上の優遇をご活用頂けることとなり、ご支援者様の節税に繫がります。


この認定取得、実はかなり難易度が高く、NPO法人全体の中で、認定を取得しているのは、僅か2%程だとか。
数多くあるNPO法人の中にあって、広く公益性がある活動をしていて、情報公開や会計処理が正しく行われ、
運営が適正だと認められたNPO法人が、認定を受けることができます。

公に今迄の活動に対してお墨付きを頂戴した訳で、より一層、運営に真摯に取り組みたいとの想いを新たに致しました。

この認定に関しては、今後5年毎に更新申請が必要です。
その為にもいくつかの認定基準を毎年達成し続ける必要がございます。

一番大事な基準が「絶対基準値=3000円以上のご寄付を100名以上から集める」というもの。
そしてこの100名のカウントにもルールがあります。

1.名前と住所が明らかであること
2.寄附者本人と生計を一にする者を含めて一人として数えること
(同居のご家族複数名義でご寄付頂いても、1名としてカウントすることになります)
3.役員及びその役員と生計を一にする者は数にいれないこと

コロナ禍が長引き、皆様が辛い思いをしている中、心苦しくはありますが、
どうか保護猫園児達へのご支援を、細く長く、宜しくお願い申し上げます。

※2023年2月8日から2023年12月31日迄に頂戴したご寄付の領収書は、2024年2月初旬頃に纏めて発行し、メール送付させて戴く予定です。


■尋ね人■

9月12日 ゆうちょ口座にご支援頂きました、
ののだ かなこ様


ご住所をお知らせ頂きたいので、ぜひ猫の幼稚園までメールをお願い致します。
今のままではご支援者様不明となり、折角のご厚意を活かしきれません。

※支援者様の数にカウントするには、名前とご住所が必要です。

ご支援頂きました際には、どうか猫の幼稚園までメールをお願い致しますね。






2023年01月30日

結構忙しかった一月・実地調査もありました

もう一月が終わりますね。
今年の一月は例年になく、ばたばたと多忙でした。

年末、怒涛のトライアル強化月間とでも言うように、4匹の大人猫達と、2匹の子猫がトライアルにでたけれど、なんと出戻って来たのは名古屋出身男子ばかり!
なんでやね〜〜ん!と叫びたい(笑)


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でもね、大吾はまだ希望があるの。
Yさんは諦めきれなくて、もっとゆっくり時間を掛けて、大ちゃんと仲良くなりたいって仰って下さってるんです。
大吾、頑張れ!


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元気とつくしは、先住猫である先輩卒園生に対して狼藉を働きまして…
それもうちの子宣言頂いたそのすぐ後に!
まるで猫被ってたのを脱ぎ捨てたようなその態度に、古〜い馴染みの里親様と相談して、我関せずとばかりに雄猫達の争いを無視して里親様に甘えていたちひろはそのまま、元気とつくしは出戻りと相成りました。


それでも、猫の幼稚園で暮らす園児はたった9匹。
随分と少なくなったものです。

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一番若い茶虎のかのは、生後半年位。
そろそろ発情の兆候も見られたので、26日に避妊手術を済ませ、マイクロチップも装着しました。

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来た頃に比べると、お顔が随分大人になったなあ。
相変わらず乳母役のちとせのことが大好きで、毎日くっついて甘えています。


運営実務の方も、この月末で一段落つきました。
兼ねてから予定していた認定NPO法人の申請、第二段階の実地調査を無事終えました。

過去5年分の特定非営利活動法人事業報告とか、それに伴う総会の議事録とか、諸々の書類関連や、
会計帳簿とか確定申告とか財務関連の調査でした。

大きな問題はなくて、名前の記載間違いを修正とか、今後はこんな風に作成して下さい、といった指導を頂いています。

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写真は実地調査の朝と、その様子。
猫の幼稚園のボスというより接待部長の元気が、いそいそと仲間に入ってます。
職員さん達が作業している間、私は離れてオフィスにいたんですが、何度も抑えた笑い声が聞こえてきました。
元気が職員さん達のお邪魔お手伝いに勤しんでいたようです。

実地調査を終えたので、後は結果を待つだけ。

コロナ禍で先行き見えなくて不安になった時に、思い立って言い出したものの、途中挫折しかけたのも事実なんですが…

ご支援頂いた皆様と、いろいろと手伝ってくれた仲間達の協力あってこそ、ここまで辿り着けました。
本当に心から感謝致します。ありがとうございます。

結果は多分三月後半あたりかな。
もしかすると年度跨ぐのかな。

今回もしダメでも、諦めずに挑戦するつもりです。
ただ、その為には毎年度3000円のご寄付を100名様から頂戴する、というハードルを超えなくてはなりません。

今年度は残り二ヶ月ですが、後22名様分不足しております。

物価上昇の中とても心苦しいのですが、どうか皆様、お力添え宜しくお願い申し上げます。



■尋ね人■

9月12日 ゆうちょ口座にご支援頂きました、
ののだ かなこ様


ご住所をお知らせ頂きたいので、ぜひ猫の幼稚園までメールをお願い致します。
今のままではご支援者様不明となり、折角のご厚意を活かしきれません。

※支援者様の数にカウントするには、名前とご住所が必要です。

ご支援頂きました際には、どうか猫の幼稚園までメールをお願い致しますね。






2023年01月10日

■尋ね人■

いつも猫の幼稚園を応援いただき、ありがとうございます。

■尋ね人■

9月12日 ゆうちょ口座にご支援頂きました、
ののだ かなこ様


ご住所をお知らせ頂きたいので、ぜひ猫の幼稚園までメールをお願い致します。
今のままではご支援者様不明となり、折角のご厚意を活かしきれません。

※支援者様の数にカウントするには、名前とご住所が必要です。

ご支援頂きました際には、どうか猫の幼稚園までメールをお願い致しますね。
posted by いよだとばん&むう at 23:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月01日

謹賀新年2023

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新年おめでとうございます

新しい年の始まりに、
皆様のご多幸を
心からお祈り申し上げます。

本年も園児達共々
どうぞよろしくお願い申し上げます。


今年も初日の出を拝めました。
ちょっと雲が多いけど、その分陽の光が雲に反射して綺麗でした。

令和5年の幕開けは、園児数大人猫5匹子猫1匹 という数の少なさです。
その分なのか、年末年始の里帰り卒園生が例年より多くて、賑やかです。

猫の幼稚園の授業参観&お見合い会は、里帰りっ子達のお迎えもあるので、
明日2日・3日・4日
午後1時〜6時で対応致します。
※要メール予約

かのはまだごろごろすりすり猫とはいかないけど、ご縁募集開始します。
兄妹達のように、素敵なご縁に巡り会えます様に!






2022年12月31日

2022年感謝を込めて

インスタグラムとTwitterでばかり情報発信しておりまして、もうすっかりブログをご無沙汰しておりますが、今年最後の記事くらいはブログでちゃんとご挨拶したいと思います。

コロナ禍は全く収まっていないまま今年が終わって行きますね。
長年行政からの引き出しを中心にしていますが、今年は特に収容数が少なくなっています。
職員さんとの話で分析してみると、もちろんTNRに力を入れてくれているボランティアさん達のおかげですが、やはりコロナ禍なのも影響している模様。

収容数が少ない分、今までなら助けられなかった乳飲児達にもチャンスが与えられる様になりました。
ただ、授乳猫さんは離乳期以降の猫さんに比べて格段に手が掛かります。
なので、授乳期の子を受け入れると、当然引き受けられる入園数が減ってしまう訳で、現時点で昨年の77%の入園数、
法人化してから一番少ない入園数です。

猫の幼稚園は基本私一人のお世話で、預かり仲間で乳飲児の乳母ができるのは副理事のさつきさんだけ(他のメンバーは仕事を持っていたりするので、数時間おきの授乳が必要な赤ちゃんは無理)なんですが、今年はさつきさんが家庭の事情で多忙ゆえ赤ちゃんの乳母は無理。

私一人で授乳できる数しか引き受けられなくて必然的に入園数が少なくなっていた訳ですが、そんな中離乳期に入った子達をお世話してくれる乳母さんが二人、デビューしてくれて、回数重ねる毎にスキルアップして頼もしい限り!

お一人は来年度、授乳猫さんにも挑戦してくれるそうなので、今年より授乳猫さんに対応できるかと思います。

そして何より嬉しいご報告は、この年の瀬に古株園児が立て続けにトライアルの切符を手にしたこと。
おまけに、腎不全初期だからもしかすると看取りの入園になるかなと思っていた11月の新入生10歳シニアのちとせもトライアル中。

可愛くて目を引く子猫達だけでなく、大人猫にも沢山ご縁を頂けた年となりました。

結果、今私の手元に残っているのは、子猫はかの♀だけ、
大人猫は、茶虎のもみじ&かえで姉妹、きじ猫りっこ、きじ猫ゆず、茶白猫ちとせの5匹だけ。
前代未聞の少なさです。

まあ、まだトライアルの子達の結果が出てないから、ほんとにこの数になるかどうかは解らないですけどね〜

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年明け、嬉しいご報告ができることを祈りつつ、ちょっと困っているお話も少し。

念願の認定NPO法人の申請、12月に書類申請が通り、1月には現地調査に入ることになりました。

ただ、今年度の寄付者様が現時点で62名
もし一回目の認定が取れたとしても、5年毎の更新が必要で、その条件は最初の申請と全く同じ。

つまり3000円以上のご寄付を100名様以上から戴いていること。

これが絶対条件なのは変わりません。

そして
・役員や役員の三親等親族はカウントできない
・同居している家族複数名は、一名としてカウントする
・寄付者名簿には、名前と住所の記載が必要
など、厳格な規定があります。
ご夫妻それぞれのお名前でご寄付頂いても、残念ながら一名としかカウントできないので、本当に申し訳ない限りです。

そんな訳で、3月末までの期間で、あと38名様からご寄付を頂戴しないとやばい…!

長引くコロナ禍に物価上昇、インボイスだなんだでみんな苦しい日常で、あんまりご寄付をお願いしたくはないのですが、ご無理のない範囲で、3000円のお力添えを頂ければ、とても嬉しいです。

認定が取れれば、ご寄付頂いた皆様に、節税という形でお返しができます。
ぜひご協力をお願い申し上げます。


ここで尋ね人の情報求む!
9/12 ゆうちょ銀行にご支援いただいた 
ののだ 様


折角ご支援頂きましたが、ご住所等が解らず寄付者名簿に記載できなくて、お気持ちを活かしきれません。
どうかnekonoyoutien@cat.zaq.jpまでメールをお願い致します!


さて、2022年も残すところあと数時間。
新しい年に思いを馳せつつ、皆様に今年最後のご挨拶。

2022年最後の日に、
身罷った卒園生や園児達の御霊が
安らかでありますようにと祈りつつ、
ご支援下さった多くの皆さんと、
沢山の猫達を守ろうと頑張ってくれた
保護主さん・センターの職員さん達、
離れていてもなにかと手伝ってくれる仲間達、
保護猫さんを幸せな家猫さんにして下さったご家族に
心からの感謝を捧げます。

本当にありがとうございました。
どうぞ皆様、お健やかに、佳いお年をお迎え下さい。


posted by いよだとばん&むう at 19:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月26日

パルボ対応2022を振り返ってみる

今日はパルボ対応2022を振り返って検証してみます。

今回の経緯
・9/6 茶虎♀ とある行政収容施設に収容される。臍ヘルニアあり
 収容時、風邪をひいており、その後症状が改善した
 9/21時点でくしゃみ等がみられたので、引き出し依頼前にアモキクリアを投与、症状改善

・9/22黒三兄妹 とある行政収容施設に収容される。

・9/28黒♀一匹 行政より譲渡

・9/28夕方、茶虎♀、黒♂黒♀ 猫の幼稚園へ入園
 茶虎♀仮名:しん 黒♂仮名:ふぅ 黒♀仮名:かえ と命名
 隔離室に二つのケージでしん・ふぅかえに分けて隔離

・9/29、三匹のパルボ遺伝子検査検体採取→病院経由で検査期間に提出

・9/30 18:00過ぎ、しんのみパルボ陽性結果→顕著な症状は全くなし
 直ちに対外的な活動自粛、関係者へ連絡、隔離室三匹と子猫室のワクチン一回接種から一週間以内三匹にタミフル投与開始

・10/1主治医の往診により、隔離室三匹の採血と血液検査、インターキャット接種x3回
 しん白血球数値:4900 ヘマトクリット数値:49 白血球低めの結果
 黒兄妹は問題なし
 ワクチン一回済子猫6匹にインターキャット接種x3回

・症状は全くみられない

・10/5 2回目遺伝子検査検体採取→病院経由で検査期間に提出

・10/6 10/1採血時の抗体価が出る 三匹共10倍未満→ウイルス暴露されていない数値
 →しんの陽性は間違い?それとも抗体が全く造られていない特異なケースなのか?ただ単に抗体価が上がる前なのか?
 →2回目遺伝子検査の結果を見て判断することに決める

・10/11 18:00過ぎ しんのみパルボ陽性結果

・10/12 3回目遺伝子検査検体採取→病院経由で検査期間に提出
 午後主治医の往診により隔離室三匹の採血と血液検査
 →白血球数値 しん:19000 ふぅ:13600 かえ:12100
 しんは回復期の白血球数値上昇値と考えられる ふぅとかえは正常値内

・10/13 18:00過ぎ 三匹共陰性を確認
 浴槽にアンテックビルコンのプールを作り、そこへケージなどを浸け置き消毒
 隔離室他の消毒
 三匹をバイオトロールでシャンプー、
 仕上げにバイオウィルで沐浴
 10/15より通常活動開始

・10/15 10/12採血時の抗体価速報で、しんの抗体価320倍はありそうとのこと
 検査機関の見解として、「恐らく、弱い感染で抗体ができるのが遅かったのだろう。」
 主治医の見解と合わせての推論として、「入園二日前位に、非常に弱いウイルス株に感染したものと思われる。」

 この非常に弱いウイルス株というのが厄介ですが、主治医と私の見解として、
 例えば消毒された場所等にもたまたま残っていた、不活化せず生き残った弱いウイルスやウイルスのかけらと呼ばれるようなものが
 感染源なのではないか、と考えます。
 


さて、今回注目したいのは、以下の二点です。

 1.弱いウイルス暴露だったので、
 しんちゃんは見た目は不顕性感染で済んだ

 (白血球が下がっているので、厳密には不顕性感染ではない)
 2.他の猫と一緒にする前に、
 遺伝子検査で陽性を確認出来た


1.の時、気付かず他の猫と一緒にしていたら、不顕性感染でもウイルスは排出している訳ですから、他の猫に感染を広げる可能性がありました。
パルボの集団発生の現場で、最初に発症した猫は一命を取り留めたのに、後で感染した猫達が助からないケースがあるのは、最初の猫は弱いウイルスに感染したか、自己免疫が強かったかで助かり、その猫の体内で爆発的に増殖して威力を増したウイルスが、次々に他の猫に感染するからなんじゃないのかと思っています。

不顕性感染の際のウイルスは、他へ感染させないという意見もあるようですが、ここ最近の人のコロナウイルス感染を見ていても、症状が出ない
不顕性感染の人が他へ感染させるケースが多々あるそうなので、私はパルボも感染して当たり前と考えています。

そして重要なのは2.の遺伝子検査で陽性を確認できたこと。

一般的に、保護した猫の隔離期間は二週間と言われています。
しんちゃんは行政に収容されてから、うちに入園したのは三週間後。
普通だったら即他の猫達と一緒にしていてもおかしくない状態です。風邪症状もなく、下痢や嘔吐、食欲不振もなく、臍ヘルニアはあっても見た目とても健康な子猫でした。
それでもパルボ陽性だったんです。

心底思いました、遺伝子検査して良かった!と。

今年は例年よりもパルボの発症率が高いのだと、検査機関の職員さんが主治医にデータ表を見せて教えてくれたそうです。
そのデータが関西だけのものなのか、全国規模のものなのかは不明ですが、今もあちこちでパルボ発症の声を聞きます。

私はもっとこの遺伝子検査が広まればいいのにと願います。

隔離期間中に陽性が分かれば、蔓延を防ぐことができるはず。
蔓延させなければ、感染した猫さんの数が少ない訳で、それだけ感染した猫の治療とお世話に集中できて、助けられる可能性が高くなります。
猫保護同志の皆さんに、ぜひ取り入れて欲しいのが、検疫隔離を終える目安とする為のパルボ遺伝子検査なんです。

以上が今回のパルボ対応の振り返り。
私の主観が強いですが、今この記事を読んで下さっている皆さんの参考になれば幸いです。
パルボ蔓延で地獄をみる同志が少しでも減りますようにと願っています。
posted by いよだとばん&むう at 11:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月13日

パルボ対応2022 終息

10月12日に隔離室で過ごす三匹の猫達のパルボ遺伝子検査を実施。
これで3回目の検査です。
本日18時に検査結果が出て、三匹とも陰性でした。

早速、三匹ともシャンプーしてリビングのケージに移動。

陽性だったしんちゃんは、一匹で保護された子なので行政にいる時からずっと一匹で、さぞ寂しかったと思います。
陰性になったから、これで思いっきり触れ合えるし、他の子達とも遊べるし。

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今は週末の活動再開に向けて、施設内の消毒作業中。
土曜夜には二週間お待ち頂いていた、さくらのトライアルも開始します。
お見合いもこの二週間ずっと待ってて頂いたから、今順番に予定を組み直してお話進めています。

子猫室にいるじん、にっぽ、たま、にぃな、きゅう、つる、いまの7匹と、茶虎女子しん、黒兄妹ふぅ&かえ
合わせて10匹の子猫達がご縁探し中です。

二週間の活動自粛を跳ね返して、素敵な出会いがありますように!


今回のパルボも無事乗り切れました。
それらしい症状が全く出ていない不顕性感染でも、パルボはパルボ。
二次感染を出さないことが第一の目標ですが、今回も他に被害は広がりませんでした。
心底、ほっとしています。

最後にいつもお力添え頂く病院や検査機関の皆様と仲間に、そして応援して下さる皆様に心から感謝致します。
ありがとうございました。
posted by いよだとばん&むう at 23:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月30日

パルボ対応2022

今年もパルボに遭遇致しました。

9月6日にとある行政に収容された茶虎(仮名しんちゃん)9月22日収容の黒兄妹2匹(仮名ふぅ君・かえちゃん)
9月28日三匹引き出し
9月29日検体採取、パルボ遺伝子検査実施
9月30夕方、1匹茶虎♀が陽性と結果が出ました。

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従いまして、従来通り
只今から暫くの間
対外的な活動は全て自粛、休止と致します。


関係者やお見合い会授業参観参加予定の皆様には、緊急連絡を廻しました。
ご迷惑お掛け致しますが、ご理解ご協力、よろしくお願い致します。


問題の茶虎♀仮名しんちゃんは、収容されてから今までの経緯、行政では他のパルボ症状がないこともあり、隠れパルボであることは間違いないと思うのですが、やはり油断はできません。
まだワクチン定着していない子猫もいるので、早速タミフルやインターキャットを用いた対応を始めます。

同志の皆様も、くれぐれもお気をつけ下さい。
パルボはどこにでも転がっている感染症です。





2022年08月16日

不幸な家庭内事故を無くしたい

お盆も終わりですね。
あちらからこちらへ戻って来ていたあの子もこの子も、帰り支度をする頃でしょうか。

猫の幼稚園では新盆を迎えたのは、春に身罷ったつむぎですが、実はもう一匹旅立った子がいます。
その子の事を皆さんに知って欲しくて、この記事を認めます。

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6月24日に卒園した京ちゃん。
名古屋の石狩挽歌さんが保護した3姉妹の一匹で、シャム系の別嬪さんでした。
人馴れ修行免許皆伝までもうちょっとだったけど、ご縁を頂き卒園しました。
でもとても不幸な家庭内事故で、譲渡後直ぐに身罷りました。

京ちゃんの性格上、新居ではしばらくケージを利用して貰うことになっていて、お部屋には立派なケージが用意されていました。
その中に京ちゃんを落ち着かせ、譲渡の手続きしている際に、ふと見ると、私と里親Uさんをじっと見つめる京ちゃんの姿がありました。
怯えている、という感じではなく、興味を持って周りを見ているという感じ。
猫の幼稚園に入園した当初は、姉妹で部屋の隅に引き篭って、全く余裕の無表情でしたから、それと比べると随分と落ち着いて見えました。
その様子に安心して、里親Uさんに託して帰宅した後すぐ、事故が起こりました。

ご飯をあげようとケージから京ちゃんを出した里親Uさんがちょっと目を離した隙に、京ちゃんは部屋のどこかに隠れてしまいました。
慌ててあちこち探す里親Uさんは、不用意にソファベッドの背もたれを倒してしまい、ギアが外れた背もたれは勢いをつけて動き、そこにこっそり隠れていた京ちゃんを直撃した模様。
1kgに満たない小さな子猫にとって、その衝撃はまるで鉄骨の梁が頭上から落ちてくるようなものだったでしょう。
尻尾に気づいて背もたれを起こした時にはもうぐったりして意識はなく、それでも直ぐにタクシーを捕まえて、夜間救急に走ってくれましたが、病院ではもう死亡の確認しかできないという状態でした。

連絡を受けて、すぐに私も夜間救急に向かい、担当して下さった獣医師さんに面会を求め、診断の経緯を伺いました。
外傷はなく血も出ていない、腹部圧迫ではなく、首か頭部への衝撃による死亡だろうとのことでした。

Uさんから事の次第を伺い、また獣医師さんの説明も伺って、全く以って不幸な家庭内事故であると確信しましたが、それにしても譲渡後ほんの一時間の出来事に言葉もありませんでした。
でもこのショックは勿論、当事者だった里親Uさんも当然のことで、泣きじゃくるまだ年若い彼女に対して、不注意を責める言葉よりも慰める言葉しかありませんでした。

悔やまれるのは、私自身がなぜもっと念を押して、しばらくはケージから出さない方が安全だと、よくよく強く伝えなかったのかということです。
なんの為にケージを用意して貰ったのか。
念願の猫との暮らしに舞い上がっているご家族を、冷静に導いて、安全な環境で猫も人も幸せになって貰うようにしなければいけないのに。

私の配慮が足りなかったと考えざるを得ません。
悔やむべきは私自身の甘さです。

保護主の石狩挽歌さんにも事情を説明しましたが、彼女は私も里親さんも責めず、不幸な事故だと理解を示して下さいました。
でも心中は本当に悔しくて哀しくてやりきれなくて、気持ちを整理するのは大変だったと思います。
だって私自身がそうだから。
折角保護して送り出してくれた保護主さんに、こんな哀しい思いをさせた事を、心から申し訳なく思います。
本当に申し訳ありませんでした。


家庭内事故はほんのちょっとした事で命に関わります。
以前猫の幼稚園で、メッシュパネルを脱走防止に利用していた時に、子猫達がよじ登って遊んで、格子部分に後ろ足が嵌まってうまく抜けなくて、大腿骨を折るという事故がありました。
それ以来、格子のサイズには足が入らない目の小さいものか、メッシュパネルより目の小さなネットを被せて使用しています。

先日は猫仲間が一時期関わった子猫さんが、里親さんのお家のケージ内で事故死したと聞きました。
ケージにはS型フックでハンモックを吊るしていたのですが、夜中そこに首輪が引っかかって、外れる首輪だったのにうまく外れなくて、朝家族が気づいた時にはもう身罷った後だったそうです。
里親さんは迎え入れる子猫の為に、猫グッズを色々考慮して、生地は柔らかくてボタンも簡単に外れるタイプを選んで下さっていたのに、本当に残念です。

ケージの事故は他にもあって、ケージのネット状天井の隙間に首が挟まって、宙吊りになり身罷った子猫の話も聞いたことがあります。

本当に、どれもとても不幸な家庭内事故です。
どうかこんな事故がもう他で起きないようにと願います。

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猫の幼稚園で看取った園児達には、その後特に供養をしている訳ではありませんが、京ちゃんだけは七日毎に経を上げました。
京ちゃんはお見合いの時すごく楽しそうにUさんと遊んでいました。
その様子を見ていて、京ちゃんは自分で家族を選んだなって感じました。
事故の際には、ケージから出てソファの後ろに入ったけど、それは猫の習性で狭い所に入った訳で、逃げ隠れしたかったのとは違うような。
これからの暮らしにワクワクドキドキしていたんじゃないかなと思います。
だから一瞬の衝撃の後、それで自分が死んでしまった事には気付いてないんじゃないと思って。
闘病の末身罷った子達とは、随分と違う状況なので、京ちゃんだけでなく見送る私の気持ち自体も違っていたんでしょう。

そうして七日毎に京ちゃんと向き合って、やっと自分自身でもこの記事を書く勇気が出ました。
京ちゃんの存在を、皆さんに知っていて欲しいという思い。
私自身への戒めと、猫飼いの皆さんへの注意喚起。
Uさんに対するお悔やみ。
折角猫との暮らしを楽しみにしていたのに、こんな結果になってしまって、どんなに彼女が傷ついているかと思うと、痛ましく、どうか心の傷が癒える日が近い事を願います。
これがこの記事の意図するところです。

石狩挽歌さんや猫の幼稚園の仲間達も、記事にする事・この出来事を今後に活かす事が、京ちゃんへの最大のご供養になると、そう言ってくれました。
また、石狩挽歌さんからは、里親Uさんが『罪悪感や自己嫌悪に押し潰されず、前に進めるように祈ってます。』とも言葉を頂戴しております。


こんな哀しい事故が、もうどこにも起こらないようにと切に願っています。
最後に、京ちゃん達の御霊が安らかでありますように、
合掌
posted by いよだとばん&むう at 20:40| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする