■11月になりました。
10月が寒いと感じる日が多くて、慌てて暖房器具引っ張り出したけど、全然活躍してないこの頃。
マンション室内ってまだそんなに寒くないので、園児達はぬくぬく毛布で事足りているようです。
こんな気候だと、山に紅葉見に行ったりすると気持ち良いですよね〜
近頃は猫とお外に行くのも流行っているそうで、ハーネス付けて自然の中お散歩!
わぁ素敵〜…
ってそれ、ちょっと待って!!気持ちは分かります、すごく良く分かります。
20年近く前、私も経験しました。
すっごく以前、フリマに出店して運営資金の足しにしていた頃にも、猫店長連れて行ったこともあります。
でも今は絶対しません、もう絶対に。
猫達、喜んでいませんでした。
人間側の自己満足だけでした。
私の愛猫番頭と専務は、昔は転落防止脱走防止を施したベランダに出ていましたが、猫の幼稚園を続けるうちにそれも止めました。
うちでベランダに出慣れていると、卒園した園児達が新しい環境でもベランダ=外に出て良いと思ってるかもしれないから。
お天気の良い日はお外で日向ぼっこさせたい、
そうですね、分かります。
でも窓際のガラス越しで十分なんですよ。
どうしてもベランダに出すなら、全方位囲って出られないようにしましょうね。
ご自身でDIYする自信ないなら、メールください、うちの業者さんに行って貰いますからね(笑)
■こんなことがありました猫の幼稚園では譲渡の際に取り交わす誓約書に、室内飼育の徹底と、脱走への配慮を怠りません、と言う一文があります。
実は今回、この誓約書違反ということで、卒園生を1匹返還して頂きました。
ご家族は、この二年間とてもとてもその子を可愛がって下さってたんです。
でも10月半ばに一緒に暮らしている猫さんの脱走事件が起こりました。
2匹揃ってカートに入れて、お外でお散歩していた時の事なので、2匹のうちどちらが脱走してもおかしくありません。
幸い一時間程で無事保護出来たそうで、その事故の後は外に出していないのだけど、SNSでは以前撮り溜めた外出動画をあげていらっしゃいました。
猫の幼稚園としてはここがアウト。
怖い目にあった!もう絶対やめようと思ったその気持ちをこそ、記事にして欲しかった。
以前と同じく外に出しているところはもう見たくないです。
この脱走事故については、件の猫さんの保護主さんから金曜夜に猫の幼稚園に連絡があり、事を知りました。
すぐにこちらのメンバーや保護主さんと相談し、土曜から先方に連絡取って、日曜早朝電話でお話しし、夜にご自宅へ伺いました。
電話やメールで先にこちらの想いを伝えているので、お目に掛かった時のご家族はもうそれは深く反省してらっしゃったのですが、私には話をそこで終わらせることはできませんでした。
保護主さん達の想いを考えると、一旦ご家族からその子を返還して貰いたかったんです。
その子は元保護猫。
外の過酷な環境で過ごして欲しくない、幸せな家猫になって欲しいと、必死の想いで保護した保護主さん達がいます。
餌やりさんと呼ばれる存在の方達を説得し、親猫世代をTNRして見守り、子猫達を家猫にするべく保護する。
現場に何度も足を運びます。
雨も風も夜も昼も関係なく、忙しい日常の中時間を作って活動しています。
趣味娯楽の為に安易に外に連れ出す行為は、そんな保護主さん達の想いを踏み躙る行為に他なりません。
そこのところをじっくり話し合って、一旦猫さんを連れて帰りました。
この子を愛しいと思うならば、今回の事を振り返ってみて欲しい、それを記事にしてみて欲しいと。
その思いが真摯なら、保護主さん達も私達も安心して再譲渡できますと。
結果、昨日記事がアップされ、本日昼過ぎ、嬉々としてお迎えに飛んできて下さったパパさんに連れられて、その子はおうちに戻りました。
よかった、ほんとに良かった。
このご家族に縁付いて本当に良かった。
ご自身の非を認め、保護主達の想いを汲み取って、すぐに行動して下さった素晴らしいご家族です。
心から感謝致します。ありがとうございました。
ご家族と猫さん達が、末長く健やかで幸せであるよう願っています。
■脱走事故は辛い、猫も人も辛い脱走事故、どこででも起こり得ます。
私も通院時にキャリーケースから脱走された経験あります。
だから今は洗濯ネットに入れてからキャリーケースに入れます。
二重に備えます。
マンションの大規模改修の足場を伝って脱走してしまったショコラは、未だ見つかりません。
本当にあの時の不注意はどれだけ後悔してもしたりません。
趣味娯楽の為に外に連れ出す行為は、この脱走事故の確率を高めることになります。
だからお勧めしないんです。
キャンプは大抵自然豊かな場所、そこで脱走事故になれば、野生動物に遭遇して襲われるかもしれません。
大切な愛しい子が脱走してしまえば、もう二度と会えないかもしれません。
泣きながら探し回るあの恐怖と絶望感を、もう他の方に味わって欲しくありません。
猫の幼稚園では譲渡後、飼育方法に関してそんなにめくじら立ててはいません。
ご飯や猫砂の銘柄指定なんてしないし、ご家族にあった方法で愛してくだされば良いと想います。
でも外に出す行為だけはだめ、絶対。
もしも今後、同じようなケースがあれば、同じように返還して頂きます。
一部のケースでは、何年も経ってから返される方が迷惑だとかいうこともあるそうですが、私達は何年経っていようが不適切な飼育状況にあるなら、断固として返還して頂く所存です。
だから、止めましょう、安易に外に連れ出す行為。
今回の騒動が、近頃流行りだというお出かけ同伴猫さん問題への一石となることを切に願っています。